【山小屋便り5月号】「根笹のすだれで夏野菜を暑さから守る!」 しなこ

 夏に向けてすだれ作りをしています。

 家庭でも夏の日よけ対策などですだれが使われていますが、私たちは畑ですだれを使う計画をしています。

 ビニールハウス内の温度を和らげるために、ハウスの天井をすだれで覆ったり、ゴーヤやキュウリなどの支柱に屋根のように取り付けて、夏の強い日差しや暑さから野菜たちを守ります。

 すだれを自分たちで作れるとは思ってもいなかったのですが、作れてしまうのです。

 用意するものは根笹とひもです。

「下から上、右から左、くるりんぱ」

 これは、私が初めてすだれ作りの作業をしたときに、そのときリーダーをしていたのりよちゃんから教えてもらった編み方です。

 根笹を置いて、ひもを下から上に通して、次に、右から左にひもを通すと、キュッと締まります。

 私はこの方法を教えてもらったとき、感動しました。(こんな簡単な編み方で作れてしまうなんて、すごい!)と思いました。

 この言葉もリズムがよくて、覚えやすくて、私もすぐに覚えることができました。

■丈夫なすだれに

 すだれは2箇所編んでいくので、2人1組になって作ります。

 作業をしていくなかで、すだれ作りがどんどん進化していきました。

 編んでいく際に、手持ちのひもが絡んでしまうことがあるのですが、絡まないように、棒などに巻きつけて使うようになりました。

 ひもはスズランテープを使って編んでいましたが、麻ひもで編むようになりました。麻ひもを使うことで、編み目がしっかりして、丈夫になります。

 根笹と根笹の間隔をとりながら編んでいたのですが、使用すると、伸びてしまって隙間ができてしまうということで、間隔がないくらいぴっちりと編むようになりました。

 作業をしていく中で発生する問題点も改善されて、丈夫なすだれができてきて嬉しかったです。

 すだれ作りは楽しくて、夢中になります。編んでいて編み目の線がまっすぐになると、綺麗で嬉しくなります。

■専用の台

 ある日、盛男おじいちゃんが来てくださって、一緒にすだれ作りをしました。

 盛男おじいちゃんは、すだれ作り用の台を作ってくださいました。その台は直径10センチくらいの1本の木なのですが、その台を使うと作りやすかったです。 

 根笹を麻ひもで編んでいきました。ひもを2本使って交差させながら編んでいきました。台に根笹を置いて、自分側にある紐を向こう側に、向こう側にある紐をを自分側に動かしていきました。見ていると紐を上下に動かしているように見えるのですが、編み目を見ると紐がクロスされていて、しっかりと編まれていました。

 台を使って作ると、編まれた部分は自然と自分の向こう側に流れていきました。画期的ですごいなと思いました。

 盛男おじいちゃんと一緒に作ったすだれは、編む箇所が四か所あって、一緒にいたメンバーのみんなで編んでいきました。

 商品にできるくらい、丈夫で素敵なすだれが作られていて、とてもわくわくしました。

 「みんなですると楽しいね」と、盛男おじいちゃんも話してくださって、私も盛男おじいちゃんとの作業が嬉しくて楽しかったです。

 麻ひもを使うと丈夫で何年も使えるよと、盛男おじいちゃんが教えてくださって、長く使えるのも嬉しいなと思います。

 今は主に、ハウスに使う長さ8メートルのすだれをみんなで作っています。

 盛男おじいちゃんに教えていただいた知恵も活かしながら、新しいシステムでのすだれ作りも始まっています。

 まだまだ、たくさんすだれは必要なので、みんなですだれ作りを頑張りたいです。