
5月22日のなのはな
桃の袋をかけている人や、袋がかかった後の桃の木を見たことはあるのですが、
実際に作業に入らせてもらうことは初めてでワクワクしました。
まずは、奥桃畑の桃の木に袋をかけました。
畑に着くと、まず目についたのはピンポン玉ぐらいの大きな桃の実!
摘果のしていた時よりも1周りも大きくなっていて、驚きました。
顔色が良くて、少し日に当たったところは赤ちゃんの頬っぺたのようでした。
桃は硬核期という、種が固まる時期にそろそろ入ってきます。
この時は、桃の木は人に例えたら妊婦さんになっていて、とても繊細になるのだそうです。
それを聞いてとても緊張したけれど、桃の木を見ていると踏ん張っているように思えて、
甘くて綺麗な桃をなるように頑張ろうと思いました。
奥桃畑には、早生の品種の桃の木があって、品種によって果実袋が違うということも初めて知りました。
赤や黄色やオレンジなどたくさんあったけれど、奥桃畑ではオレンジ色の袋を使いました。
この袋で桃の実を抱くようにしてかけます。
袋には、片方の上側に針金がついていて、その針金で手繰り寄せた上をぐいっと1回折り曲げて固定させます。
袋をかける目的は、虫に食われないため、病気にかからないためなので、
袋の口がちっきり締まるように上側を手繰り寄せました。
たとえ台風にあおられても大丈夫な袋にしたい、でも、桃の実の成長の過程で窮屈にはなりたくない。
袋をかける作業といっても、とても繊細な作業であり、重要な作業です。

実と実の間は距離が近くないか、日が当たりやすいか、
1つひとつの実がなることを考えて袋をかけました。
袋をかけると、摘果の時よりも桃の実が大きくなったことがイメージできて嬉しかったです。
人が1人木登りしても平気だという丈夫な桃の木。
1本に袋かけした実は700ぐらいになった木もあり、
こんなにたくさんの実を支えている桃の木がとても強くて優しくて、
私までパワーをもらっているような気がしました。
あっという間に1つの畑の袋かけが完了しました。
桃の木が七夕みたいに飾りつけされたようで、遠くから見ると点々とオレンジ色の大きな実を
ぶら下げているようでとてもカラフルで嬉しくなりました。
桃の実の部分も、まだほんの少しだけれど、1日1ミリずつ大きくなるのだなあと思って、
桃の実の成長がとても嬉しいです。
(りな)

すだれは、みんなが開墾するときに刈った根竹を使って作ったものです。
どうやってこのすだれを畑に取り付けるのか。

この支柱は、野菜がつるを伸ばしたり、株を伸ばしたりするときの
誘引用として立っているものが多いのですが、
この支柱の上に、天井用の横竹をつないでいくと、
ちょうど、この特製のすだれが掛けられる幅が、出来上がります。
ここに、乗せるようにしてすだれを掛けていき、取り付けるのです。

今回はピーマンが植わっている吉畑下の畑にすだれをかけました。
すだれは持ち上げてみるとなかなかの重さ。
それを支柱の天井に持ち上げて、等間隔で並べて広げていきます。
今回は1畝間の間隔で掛けていきました。
天井一面に掛けなくても、畑に影ができてピーマンが涼しくなれば良いので、この間隔で進めていきます。
見た目も美しく。それが大事です。
ときどき吉畑奥の畑に上がって、上から見下ろし、整然と並べられてあるか、
見た目が美しいか確認しながら進めていきます。

作業も手早く。すだれを取り付けると、体感的にもどんどん涼しく感じ、
影もゆらめくようにピーマンに落ちていて、これはピーマンが嬉しいだろう、と思いました。
ピーマンを守るような気持ちで作業を進めることができて、気持ちが良かったです。
明日からは中畑のキュウリと、野畑のゴーヤの畑にもすだれを掛けていく予定です。
(まち)




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