「一から育てて」 ななほ

5月12日 火曜日

・私たちが農家さん

 午前は年に一度の播種。盛男おじいちゃんと永禮さん、お父さんも朝早くから来て下さって、無事に播種を迎えられました。
 私はカメラを任されていたので、前半は何回かした運びに入っていなかったのですが、 播種機が小さなお米工場になっていたり、みんなの笑顔が嬉しかったです。
 播種機の写真を撮った時、ピタッと焼土が落ちる瞬間や、水が流れる瞬間。お米のモミがパラパラと落ちる瞬間が撮れて、すごく嬉しくなりました。
 今日はアカリちゃんも気分転換に外を出したり、コンテナに入れて雑草を抜いてくれたり、家族みんなでの作業が嬉しかったです。

 そして、運びの待ち時間にはお父さんのお米・畑講習があり、お父さんがみんなの質問に答えてくれました。
 お米にはビタミンが豊富に含まれているお話。アミノ酸や、野菜の質問。どうして、日本のお米は美味しいのか?など素朴な疑問に答えて下さって楽しかったです。
私 はなのはなに来て、初めてお米が美味しいと思って、お米が好きになりました。
そ れまでは、良いお米を食べていても、ただの白くておかずの味を薄めてくれる主食としか思っていなかったお米なのですが、なのはなのお米は濃厚で、ほんのりと甘く、モチモチです。

ミ ルキークイーンという名前も私は好きだし、お父さんが「普通のコメは透明に近いものが多いんだけれど、もち米を割ると、中が白くて、ミルキークイーンもミルキーだけあって中が白い。」と教えてくれました。
で ん粉量に関係するのかなと思うのですが、その分栄養価が高く、甘くて美味しくて、そんなミルキークイーンはなのはな子を支えてくれる、大切なエネルギー源だと思いました。
 播種機で、焼土の入った育苗トレイの上に、電動で水のシャワーを浴びせながら、モミを入れて、その上にまた焼土が敷かれます。

 焼土は機械で作っているそうで、機械が回るから、焼土も浸食されて、丸みが帯びるそうです。
 だから焼土はチョコクランブルみたいでさらさらしていたり、ミルフィーユされていくのがティラミスみたいでした。
 あゆちゃんの絶妙な水加減が本当に凄かったり、おじいちゃんが「僕、今までも見た事があったけれど、本当に良くできたね。」と話してくれて嬉しかったです。

 後半は交代交代でバケツリレーをしたり、永禮さんに渡す時に大きな笑顔を向けてもらったり、みんなと1つになって流れていくのが嬉しかったです。
 今年は去年より、量も多く列も4列と、ものすごい数で、600以上ものトレイを運び、並べ、みんなで播種ができたのが嬉しかったです。
 不織布やミラシートをかけたり、木で止めていくのも繊細だけれど、ワクワクしたり、お父さんのお話もたくさん聞かせて頂けて嬉しかったです。

 終わった頃には2時になっていたのですが、昼食が紫黒米でメインも豪華でパワーが出ました。
 本当に自分たちの手で一から育てるお米。種から育て、手入れをして苗を作り、それをみんなで植えて、育てて、稲刈りをして脱穀をする。
 その後も選別や保管があり、精米をして、みんなで頂く所までがお米作りだし、よく「農家さんの顔を思い浮かべて、1粒も残さずお米を食べる。」というのですが、その農家さんが自分たちだと思うとワクワクします。
 なのはなのみんなで育てて、1年間食べるお米。1日でも13床くらいご飯を食べているので、本当に自給自足でお米を育てられるのが嬉しいなと思います。
 播種の時間が嬉しかったし、私も自分の事として、スタッフさん達と一緒にお米を最後まで育てていきたいなと思います!

・トゥモロ―コシ

 午後は1時間半の作業だったのですが、トゥモローコシ事、山畑の大物という品種のスイートコーンの手入れをしました。
 鶏糞を詰めて車で出発しようとすると、何と車が無くて、山畑まで猛ダッシュしました。
 私は足も遅いし、長靴が走りづらかったのですが、気が付いたら猛スピードで先頭を走っていて気持ち良かったです。
 なおと兄さんと半分遊びながら走り、畑に到着すると、畑1面にコーンが植えられていました。

 今年スイートコーンを見るのは初めてだったのですが、すごく可愛かったし、みんなが言うように、スイートコーンそっくりの雑草が生えていました。
 そして、鶏糞を運び作業開始、1時間半でどこまで進むか、時間と気力と体力の戦いが始まりました。
 なおと兄さんがリーダーの作業は面白くて、15分目標で3畝の追肥を進め、目標よりも早く作業ができました。
「このメンバーすごい、よしいいぞ、すごいすごい!」となおと兄さんが言ってくれるのが嬉しかったし、身体はヘトヘトだけれど、身体が動いて止まらなくて、ものすごく気合が入りました。

 その後も第4弾の追肥を進め、第1弾までの土寄せを全部で15畝して、5時になりました。
 なおと兄さんがリーダーで、まりのちゃんが管理機をかけてくれて、メンバーは実質5人だったのですが、本当に早くて達成感を感じました。
 帰りは山の中を歩いて、田んぼを越え、畔を下り、畑の中を歩いて帰ったのですが、丁度今朝、「野菊の墓」を読み終えたばかりだったので、民子さんになった気分になりました。
 野菊は咲いていないけれど、政夫さんがお水を汲みに行くと言った時に、一緒に民子さんもついて行った時の情景が頭に浮かびました。

 アケビも葡萄も無いけれど、どこかスリリングでドキドキして、田んぼや畑の景色も落ち着いていて、なおとさんとよしみちゃんと山の中を歩いて帰った時間も楽しかったです。
 スイートコーン、トゥモローコシの作業はものすごく早く進んで、最後まで終わらせることができて良かったです。
 久しぶりになおと兄さんがリーダーの作業をして、なおと兄さんのユーモアや、優しさ、落ち着いているけれど楽しい空気に安心して、とても楽しい作業でした。

・みんなの力が集まれば

 夕方、まさかのハウスMTが無くて、とても寂しくて涙が出そうになったのですが、そのまま滝川の畑に向かいました。
 そして、みんなの作業に合流して、キャベツの追肥・肥料解し・土寄せ・ネット掛けができて良かったです。
 私が畑についた時には、まだネットも前回だったのですが、大きな草の山があり、みんなが草取りをした形跡がありました。

 残り時間30分となる中、みんなで協力して作業を進め、キャベツが結球しているのを見れて嬉しかったし、全8畝の長い長い畝のネット掛けまでを、夕食までに終わらせることができました。
 私はネット掛けが大好きなので、みんなの倍のスピードと長さでネット掛けができたのも嬉しかったし、ネット掛けは7分ほどで終わりました。
 古吉野についた時には夕食の時間を過ぎていたのですが、良いのか悪いのか、今日は数分だけ夕食の時間も遅れていて、ベストタイミングで作業が終わりました。
 きっと、ハウスMTがあったら終わらなかっただろうなと思って、すごく嬉しかったし、気持ちがスッキリしました。

 みんなの力が集まれば、不可能も可能にしてしまうし、本当に30分で全部の作業を終わらせることができて良かったです。
 今、ブロッコリーが終わりかけで花が咲いてきているのですが、ちさとちゃんが黄色い菜の花の咲いた畑で、収穫をしている姿が可愛かったです。
 また、サクラの樹に食べられないけれど、赤い小さな実がついていたり、晩白柚の花も去年とは少し違う形で咲いていて、ジャスミンの様な甘い香りがしました。
 今日は1日があっという間で、でも本当に濃くて充実していて嬉しかったです。他にも嬉しいニュースがいくつかあるので、また次回、日記に書きたいと思います。
 いつもありがとうございます。明日はゴーヤの定植があるので、玉ねぎネットも夕方につけて、虫食い被害ゼロを目指して、今後の手入れも頑張りたいなと思います!