「心と身体を100パーセントで」 るりこ

5月11日(月) 

○みくちゃん
 みくちゃんの誕生日でした。
 みくちゃんを思うと、今の初夏がとても似合うと感じます。

 わたしはみくちゃんといると、ほっとします。
 みくちゃんの心配り、言葉の選び方がいつも優しくて、みくちゃんといると自分の気持ちもまで大切にしてくれていると感じます。そんなみくちゃんの姿は誰に対しても変わらなくて、みくちゃんが桃花や園芸作業でリーダーを取っているときのみくちゃんの進め方が本当に優しいです。

 園芸やキーボードなど、自分の役割に責任と誇りをもって、美意識高く、高いレベルまで突き詰めていくみくちゃんも、みくちゃんの魅力です。
 なのはなバンドの1人として、ステージの上でキーボードを弾くみくちゃんの、口元がきゅっと上がった、堂々としたみくちゃんの表情が好きです。

 みくちゃん、お誕生日おめでとうございます。
 大好きです。

 

○桃の摘果
 今日は1日、あんなちゃんたちと桃の摘果をさせていただきました。
 摘果はいよいよ2巡目に入り、桃の実はビー玉よりも一回り大きいくらいのサイズになっていました。(ただ面白いことに、今の桃の実はまだ丸ではなく、長細い楕円をしていました)
 あんなちゃんが、桃はこれから硬核期に入るのだと教えてくれました。硬核期とは、桃の種が硬くなる期間のことで、このときの桃はとても繊細で敏感なのだそうです。その時期には決して桃に触れてはなりません。そのために硬核期に入る、大体5月20日までに摘果は終わらせたいということでした。
 今日が12日。大体この1週間が勝負だと、あんなちゃんが言いました。あんなちゃんと同じ気持ちに立って、わたしもこの1週間、桃の摘果に力を注ぎたいと強く思いました。
 あんなちゃんが桃の実を1つ取り、剪定バサミで実を半分に切りました。緑の皮の内は白く、真ん中に薄く赤っぽい色をした部分がありました。あんなちゃんが、これが種になるのだと教えてくれました。

 あんなちゃんが今日の摘果の内容を伝えてくれました。
「今回の摘果で、最終的に実を付けるものだけに絞る」
 あんなちゃんのその言葉を聞いたとき、いよいよだ、と思いました。これまで摘蕾や摘果にも携わらせていただきましたが、そのときは最終的に実を付けるものよりも多くの実を残しました。霜や害虫被害を踏まえてのためです。
 でももう5月。早い品種だと、6月後半には収穫も始まるそうです。硬核期に入ってからはもう実に触ることはできないので、今回が最終決定。もう後戻りはないのだと思いました。緊張しましたが、これまであんなちゃんたちと一巡目の摘果で過ごしてきた作業空気やそのときの気持ちを思い出して、自分なりに精一杯でやろうと思いました。あんなちゃんがわたしたちメンバーを信じて、あんなちゃんも作業に集中できるくらい、正確にやりたいと思いました。

 桃の実は40センチほどの枝に2~3個付ける。実同士の間隔の目安は30センチ。虫食いがなくて、大きくてきれいな実を残すようにします。
 でもそれはあくまでであり、1番は心で見ること。葉の茂り方や太陽の当たり具合なども考慮して、残す実を選択しました。
 初めは、(こんなに立派に育った実を落としてしまうのか…)と思いましたが、残すべきものだけが残った枝はすっきりとして、伸び伸びとしているようにも見えました。
 この間来たときよりも、緑の葉がたくさん茂り、そのなかにいると、薄らと桃の香りが香ってくる気がしました。

 わたしが1番楽しかったのは、山桃畑の摘果でした。
 山桃畑に植わる、1本の桃の木は、『岡山夢白桃』という、比較的新しい品種で、人工授粉をした木でした。そのために一巡目の摘果もしていなかったので、桃の花が咲いた分だけ、桃の実がたくさんなっていました。受粉が成功したものとあまり上手くいかなかったもののあったので、大きさはまちまちでしたが、本当にたくさんの実がなっていて、そのなかから残すべき実だけを選りすぐっていくのが、やり甲斐があって面白かったです。
 みんなが一斉に実を落とすので、ポコポコと、地面に実が打ち付けられる音が聞こえてきました。その音を聞いていたら、山小屋で銀杏拾いをしたときに、木から銀杏が落ちてくるときの雨音みたいな音に似ているなと思いました。
 また、『岡山夢白桃』は日に当たると、日焼けで赤くなってしまうらしく、現時点ですでに赤くなりかけてしまっているものは優先して落としました。そのために、見るポイントが増え、葉の位置なども考慮して、日陰であるかということも意識しました。ただ、日陰過ぎても、糖度がのらなくなってしまうらしく、その難しさもありました。

 午前を終えて、午後になると、手も慣れてきました。
 あんなちゃんが一度集合を呼びかけてくれて、「みんな少しずつ慣れてきたようだから、少しスピードも意識できたら嬉しい」と話してくれました。そして、「わたしが一角をやって見せるから、みんなは見ていてもらえてたら嬉しいです」と言い、あんなちゃんが摘果するところをしばらく見せてもらえることになりました。
 作業をしていると、あんなちゃんの手元をじっと見ていられることは限られてしまうので、少し長い時間をかけて、あんなちゃんの手元をじっくり学ばせてもらえる機会を設けてもらえたことがとても嬉しく思いました。
 あんなちゃんの手はとても速く、そして繊細でした。そのなかで、あんなちゃんがどの実を残すのか、ということも見ることができました。あんなちゃんは潔かったです。でもそこにはちゃんと根拠があっての判断で、終わりがけに、どうしてこの実を残したのかということまで教えてくれました。
 あんなちゃんの手元をみて、そのスピード感ももちろんだけど、あんなちゃんがどう桃を見ているのかということを感じさせてもらえたことが嬉しかったです。
 それから再び分かれてスタートしたのですが、あんなちゃんの手元を学ばせてもらう前よりもやりやすくなった気がしました。わたしは判断に悩むものがあると、手が止まってしまうのですが、あんなちゃんの判断基準や決断の潔さを思って、判断を下しました。まだまだあんなちゃんの手元には及ばないけれど、少しずつスピードも出てきたと感じます。

 午後の後半は、石生の桃畑に移りました。
 石生田んぼでは、水を張っている田んぼが点々を見受けられて、それらを囲うように、緑の山々と青い空、そしてその下で桃の木の鮮やかな葉の緑が勢いよく茂り、どれも輪郭くっきりと広がっていて、ついつい伸びをしてしまいたくなるような、開放感がありました。
 そのなかで、摘果を進めました。石生の桃の木は一巡目をしているので、すでにある程度の実の数は絞られていて、今回、改めて落とす実は絞られていました。わりとさくさくと進んだと思います。
 ななほちゃんが時折、面白いことを見つけては、あんなちゃんやみんなに教えてくれて、そのたびに広い桃畑に、「うふふ」という笑い声が響いて、その瞬間が幸せだなと感じました。
 
 今日は本当に暑い日でした。脚立に上っていると、余計に太陽が近く感じて、暑さにやられがちですが、あんなちゃんがこまめに水分補給を取ってお茶を渡しに来てくれました。お茶の冷たさと、あんなちゃんの心遣いに何度も助けられました。
 気がつけば、17時前でした。桃の作業は、毎回、時間が経つのが本当に早いです。
 あんなちゃんたちと、お揃いのピンクのポロシャツを着て、桃の木を取り囲み、桃の実だけに集中している時間が本当に楽しくて好きだと思いました。
 今週1週間は、桃の摘果ウィークになりそうです。もしまた作業に入らせていただけたなら、わたしは全力であんなちゃんに添い、心と身体を100パーセントで桃に注ぎたいです。

 

○草刈り・ソフトバレー
 今日から夕方の役割が変更になり、わたしはまりこちゃんとまあちゃんと草刈りに入らせていただくことになりました。
 大好きな草刈りを、これから毎日1時間は必ずできるのだと思うと、何て素敵な当番なんだ! と嬉しくなってしまいました。
 また、暑さと同時に畑や田んぼ周りの雑草の茂りも旺盛になっていると感じていたので、これを期に精力的に草刈りをして、畑をきれいにしていけることも良いと感じます。
 車を止める位置や、地域の方々のことも考慮することを忘れないで、安全にかつ効率良く、これから進めていきたいです。

 

 今夜はソフトバレー! と思って、朝から意気込んでいたのですが、明日の播種のために体育館を使うことができず、残念ながら夜のバレーがお休みで、かなりショックでした。
 最近になってようやく、ソフトバレーの面白さを全身で感じられるようになってきています。勝ちたいと思えるようになって、その分だけ、負けたときの悔しさも痛いほどに感じます。でもそれがまた、次のバネになっています。
 今の目標は、よしえちゃんと良いコンビネーションを取って、お父さんお母さんチームに勝利すること。今日はその目標を達成するためにも、朝からやる気は満々だっただけ、予想外のお休みにショックを隠せませんでしたが、金曜日にリベンジをして、絶対にお父さんとお母さんチームに勝ちたいです。それまで、今日のやる気を持続させておきたいです。

 
 明日は早朝レタスの収穫と播種がありますが、自分に与えられた役割をちゃんと果たします。
 長くなってしまいましたが、おやすみなさい。