「柔軟に考える力を」 りんね

 りんね

*イチジクの手入れ

 今日は、ずーっとやりたかったイチジクの手入れを、大幅に進めることができて、本当に嬉しかった。
 あやかちゃんが作業希望に入れてくれて、午前の時間で、あやかちゃん、ほしちゃん、えみちゃんと一緒に進めた。

 まず、竹酢液のカミキリムシ防除を行った。醤油ほどに濃く、強烈な香りがする竹酢液を、原液で、木屑が出ているイチジクの木の穴に注入した。
 あやかちゃんに、竹酢液はなんと卒業生のももちゃん制作のものであったと教えてもらった。噴霧器置き場に沈黙する3タンクほどの竹酢液たち。“牡蠣殻4㎏漬け液”“ノビル液”など、斬新すぎる。ももちゃんらしいすごい液だと思った。
 いったいどうやって作ったのだろうか。調べてみると、竹酢液は竹を燃やした煙を冷やして作るそうで、容易ではなさそうだ。
 だがすごく面白い。減農薬の宝物であるようで、もっと詳しく本を読んでみたい。
 そんな竹酢液を、しっかりと全部の穴に注入した。大きめの穴に入れると、ゲジゲジの小さいののような虫が慌てて逃げだしてきて、虫にとってひとたまりもないことが分かった。ある穴からは、カミキリムシの幼虫の抜け殻みたいなのが出てきた。
 現代農業に載っていたのは木酢液だったが、それを注入したら枝が折れることがなくなったと書いてあった。確実に効果が表れてくれる期待がされた。
 それに、竹酢液ならば、実まで成分が流れたとしても、なにも心配はない。(とは言ってもほとんど注入後、液は流れ出るので影響もほぼないと思われるが)安心して、存分に注入した。とても楽しかった。

 それから、草刈りもした。あやかちゃんとほしちゃんとえみちゃんが、ガードレールの下の雑草を、水仙の葉を避けて、きれいに手で刈ってくれた。
 水仙があったために今まで手を付けられずにいたのだが、ずっと、茂りに茂ったガードレール下の雑草が気がかっていた。こういうところから虫が来ると言わんばかりの茂みであった。
 3人は、ものすごく美しく刈ってくれた。本当に嬉しかった。

 私は、草刈り機で斜面全体の草を刈った。とても楽しかった。まずまず綺麗になったが、猛烈にリベンジしたい。もっときれいにできるだろう。また草が生えたら、すぐに刈ろうと思う。
 駐車場の斜面で、草刈りの技術を高めていけることは、思いがけない幸運だった。
 最後、手刈りのみんなとの兼ね合いで一部分だけ斜面も手で刈ったのだが、かなり力と根気がいって、草刈り機の機能性を実感した。
 株周りの手刈りも、草集めも、全部きれいに行えて、駐車場の斜面が見違えるようになった。

 現時点で、最低限ずっとやりたかったことが一通り完了して、やっと、心が静まった心地だ。イチジクも、体内を食い荒らす虫が死んで、足元の風通しがよくなって、お風呂に入ったようにさっぱりしたようだった。

 

*ゴーヤ

 午後は、ゴーヤの手入れをした。午前に引き続き、あやかちゃんと一緒だった。あやかちゃんとよしみちゃんと3人の作業で、すごく嬉しかった。
 ゴーヤは、まず虫チェックを全株行い、株によっては土寄せも行い、唐辛子焼酎防除も行った。
 虫チェックでは、ほぼ全株にアブラムシが3、4匹といった割合でついていた。また、葉巻虫もかなり多かった。5株に1匹はいた感触だ。
 小さい虫をことごとく指で捻りつぶしていった。こんなことが自分に出来るようになるとは、なのはなに来る前は決して考えられなかったことだ。農耕に生きる日本人らしくなった証拠だ。私はとても嬉しい。

 防除をしていると、まゆちゃんが見回りに来て、玉ねぎネットかけもするように声をかけてくれた。しかし、私はキュウリと混同して、玉ねぎネットをかけることに抵抗を感じてしまった。(キュウリは、ネットの中で蠅が5、6匹も湧いたり、ネット内は過湿気味で株が委縮しているように感じられていたのだ。今は全部ネットを取っている。)
 そこで、お父さんにそのことを聞きに行った。まゆちゃんに対する非礼は承知で、申し訳なかった。お父さんの答えは単純明快、「いいよ、ネットつけて」だった。
 ゴーヤはまた別ものであった。キュウリよりも株はかなり小さいからネット内で委縮しないし、ゴーヤの場合、最大の悩みは葉巻虫であり、彼らは蛾の成虫が外から飛来して卵を産み付けるのだから、ネットが有効であった。
 自分1人では気づけなかったが、お父さんの答えにはっと考えを改めることができて、ありがたかった。私は間違った思い込みが激しいから、いろいろ経験させてもらって柔軟に考える力を頑張ってつけたい。

 

*田んぼ

 明日はいよいよ播種である。田んぼが始まる。
 これから、次々に石生が鏡張りの田に移り変わっていくだろう。田んぼに水が張ると、空気も冷やされる。
 早く泥に足をつけたい。畔塗なんかも、できたらいいなと思う。
 何と言ったって米が主食で最重要な作物である。田んぼは自分だ。新しい田んぼが増えたことも嬉しい。溝の準備も完了しているから、晴れ晴れとした心地で播種を迎えられる。今年は豊作となることを祈っていたい。