「信じて委ねたら」 まき

5月3日

 今日からなのはなレクレーションウィークが始まりました。
 私は午前、地域の草刈に行かせてもらいました。昼前に帰ってきたとき、体育館の入り口で正治さんが焼きそばを焼いてくださっている姿を見たら楽しみで嬉しくて、お祭りが始まるときのように、胸が高まりました。みんなで焼きそばを食べている背景は、新聞紙ファッションショーの飾り付けがされていて、場所が違うと、だいぶ印象が違うなと思いました。

〇新聞紙ファッションショー

 今回のテーマは『ウエディングドレス』でした。お題から選出されたモデルはいつもと違う顔ぶれで、それも新鮮でした。私も初めてモデルをさせてもらいました。ななほちゃんが髪を結ってくれたり、えっちゃんがブーケを作ってくれたり、みんなに綺麗にしてもらって嬉しかったです。
 ドレスは、まりこちゃんがイメージ写真とデッサンを用意してくれました。まりこちゃんが時間配分も、それぞれの担当も決めてくれていました。
 また、ゲームでは同じチームのみかちゃんチームから、事前に、枠組みに使える新聞紙で作れる棒の制作方法を共有させてもらったことも、ドレス作りに役立ちました。
 準備の時も本番も、みかちゃんは自分にこだわらずに、みんなで楽しんでいいものを作りたいという気持ちで動いていて、その空気に、静かに、2年生教室全体が引っ張ってもらっていたと思います。少なくとも、私はそうでした。

 ななほちゃんは、人の髪を結ったことはほぼないと言っていたけれど、手先が器用で、アイディアも豊富で、さすがだなと思いました。それと、とてもうまかったです。結われている間は心地よくて、焦る気持ちよりも気持ちよさでウトウトしていました。
 ドレスを着始めたのは終了の30分前で、超ぎりぎりだったけれど、まりこちゃんが汗を流しながら指示を出しながら、上半身を作ってくれました。
 バストラインはまりこちゃんの案でした。くっつけることが難しくて大変だったけれど、セロハンテープで工夫して、立体的な胸元になるようにと作ってくれました。
 下半身のスカートはまりのちゃんとちせちゃんとななほちゃんが作ってくれていて、私はみんなに着付けてもらいながら、ブーケのひらひらを切っていました。5分前にスカートが完成して、何層にも重なったボリューム感のあるドレスになっていました。
 そこから最後、時間の許す限り、ウエスト部分の円錐の飾りをつけてくれていました。私は思わず「もう前だけつけたらいいんじゃない?」と言ってしまったのですが、まりこちゃんが「どうしても後ろにもつけて、1周させたい」と言いました。
 円錐の飾りを1周つけたとき、えっちゃんがブーケを手渡してくれました。ちせちゃんは赤い口紅を渡してくれました。

 えっちゃんは食事の席の言葉通り、最後はやけくそでブーケを作っていました。ドレスも完成するかわからないのに、ブーケなんかもういいんじゃないかと思っていたけれど、実際は、ブーケがいい味を出していて、みんなバラバラだったのに、最後一つになった瞬間は感動しました。
 まりのちゃんが作ってくれたベールは、時間の関係で肩にショールのようにつけてみたけれど、それはそれでよかったし、そういうハチャメチャ感も楽しかったです。

 私は完成した姿をみないまま、お披露目になりました。
 自分がどんなドレスを着ているのか、見える範囲でしか見えませんでしたが、ドレスの重みが自分の自信になりました。花嫁さんが重いドレスを引きずって歩いているときのような、粛々とした気持ちでした。

 印象的だったのでは、なおちゃんのお披露目のときです。なおちゃんの名前が呼ばれて、表に出る直前、なおちゃんが上手側にいた私たちに、静かに「行ってきます」と伏し目がちに言うのをみたら、感極まってしまい、泣けてきました。なおちゃんは綺麗でした。静かに綺麗だったから、もう本番のような錯覚が起こり、なおちゃんの式のときもこんななのだろうかと、そんなつもりはなかったのに、一瞬で感極まってしまいました。
 他にも、りなちゃんのドレス姿もなぜか泣けたし、よしえちゃんのドレス姿も本当にきれいで感動したし、今日のファッションショーは胸にぐっときました。

 モデルをさせてもらって、みんなに委ねて、着付けてもらった時間が幸せだったなと思いました。人を信じて委ねても、みんながいい方向にもっていってくれました。みんなに作ってもらえて嬉しかったです。