【山小屋便り4月号】「竹取物語の世界へ ―― 支柱立てに向けての竹取り ――」 まち

 春の風物詩、竹取り。

 なのはなのこれから育てる野菜に必要な支柱に使う竹を確保するため、今年も竹取りの季節がやってきました。

 今回、春から秋までと、1年通して全体で必要な竹の本数はだいたい3000本ほど。そのうち、春夏野菜で早急に必要な竹は1300本ほどです。

 4月に支柱立てをする野菜はナス、パプリカ、ピーマン、スイートコーン、大玉トマト、ミニトマト、オクラ、キュウリ。なのはな名物のこれらの野菜のため、今年もなのはな竹取り部隊が始動します。

 向かった先は石生の坂。立派な竹がたくさんそびえ立っています。

 1本だいたい6メートルほどの長さの竹。空に向かってまっすぐに伸びるその姿は凜々しさを感じさせます。光沢を放ち私たちを魅了する竹たち。

 いざ、なのはなの春夏野菜のお供、支柱の竹取りの作業が始まりました。

永禮さんが切り出した竹の運搬に、ダンプを出してくださっています

 まず、竹を切り出す人(切り出し)、切り取られた竹を引っ張り枝払い場に移動させる人 (運び)、枝払いをする人(枝払い)に分かれます。

 切り出しは2人組になって行い、1人がのこぎりを持って竹を切り、もう1人は補助に入り、切る人が切りやすいように竹を誘導したり、倒れてくる竹を支えたりします。

 運びの人は、引っ張られた竹を、軽くて短いものなら1人で、長くて重たいものは2人で枝打ち場まで運びます。枝払いの人は、なたとのこぎりを使って、運び込まれた竹の先端を落とし、枝払いを行います。

 私は枝払いに入りました。

 まず、のこぎりで、竹の先端部分の細いところを切り落とします。直径10センチメートルくらいが目安の太さ。それ以上に細い部分は切り落としてしまいます。

 そして、足の間に竹をはさむようにして、利き手と反対側にある枝を掴み、なたを上から軽く振り落として枝を落としていきます。

 なたの背を使うのがポイント。枝は一発で切り落としたいところ。何度もなたを振っているようじゃ、時間も掛かってしまい、要領が良くありません。

 パン、パン、パンとテンポ良くを意識して枝打ちをします。枝から伸びる笹でかさがぼうぼうだった竹が枝打ちされたことによってすらりとして、美しい緑の光沢を放つ1本の竹になるのはとても気持ちが良いです。

 切り出し、運び、枝払いのチームワークがスムーズに流れるようになると、作業が順調に進みます。人の手も余ることなく、みんなが楽しさとやりがいを持って作業に向かっていくことができます。これからみんなが期待して作る春夏野菜のため、元気に野菜が育つところを想像しながら進めていきます。

 竹取りは合計4回ほど行い、あぶりなどの加工作業を経て、使える支柱として完成させます。

 竹を取っても、支柱を立てる楽しみがこれから待っています。

 支柱立ては、これから。うまく支柱を立てて、良い野菜を作れますように。