「希望の実」 りな

4月21日              

 午前中は桃の手入れの作業に入らせてもらいました。桃の作業は摘蕾の他にはあまり入ったことがなくて、びっくりしてドキドキしたけどとても嬉しかったです。桃はあんなちゃんが大切に育てている果樹なので、力いっぱい頑張ろうと思いました。
桃畑の草刈りで、木の周り30センチを鎌で刈っていきました。私はあんなちゃんとペアになって、半分の草を刈りました。あんなちゃんの鎌を使う手が小刻みでとても器用で、しかも1発でスパッと切れてすごいと思いました。私もあんなちゃんを追って、遅かったけれど精一杯刈りました。
 こんなにも鎌が楽しかったのか!と思いました。草丈が30センチもあるカラスノエンドウも生えていたりしたけれど、鎌で1振りしたら「シャキ!」といって、絨毯をめくるみたいに草を刈ることが出来てとても気持ち良かったです。
刈った草は、木の周りに敷きました。あんなちゃんから、桃の木は乾燥に弱いのだと聞いて、草刈りは一石二鳥だなあと思いました。
 最初に行ったのは、開墾桃畑でした。この畑には、木がたくさんあるはずなのに、たぶん10分ぐらいで終わって、本当に素早かったです。ここには、ニンジンの葉っぱにそっくりな雑草が生えていて、引っこ抜いたらニンジンが出てきそうだなあと思いました。
 車で桃の畑を回りました。なんだか桃畑のツアーのようで、とても楽しかったです。
池上桃畑の作業が終わって坂を下っていると、あゆちゃんと小村さんが草刈りしている姿が小さく見えました。エンジンの音が聞こえていて、楽しそうだなあと思いました。
 あんなちゃんから、接ぎ木を見せてもらいました。お饅頭型の畝のてっぺんに、枝が刺さっています。伸ばしたい芽が透明のテープのようなもので木にとめられていて、それ以外の、元の芽を掻きました。新芽は触らなくても葉っぱがしっとりしているのが分かって、ぴよっと出ているのがとても可愛かったです。あんなちゃんが、「この子を大切に育てるんだ」と話してくれて、とても嬉しかったです。
 全ての畑を回ったのに、まだ時間がたくさんあって、スピーディで無駄のない作業がとても楽しかったです。

 そのあとは、嫁入り作業に入らせてもらいました。嫁入りする野菜は、ブロッコリー、ほうれん草、など様々ありました。私は、ブロッコリーの選別をしました。
花が開きかけているものは自家、上から見て引き締まっていたら嫁に分類しました。しほちゃんが、片手にがぼっと取って選別したら速いよ、と教えてもらい、そうしました。1つを0.5秒ぐらいで左か右かに選別するのはとても集中力と瞬発力が要りました。でも、自分が選別の機械になったようで楽しかったです。
 ほうれん草の洗いもしました。これは、直接台所さんに届ける用です。だから、たわしで根っこの部分まで綺麗に洗いました。コマツナは、根っこの部分を切るけれど、ほうれん草は根っこも食べられると聞いてとても驚きました。
 昼食までの25分間、ひたすら春菊を収穫しました。春菊は、つぼみが出てきたけれど、まだまだピンピンしていて、むしろ前よりも脇目が伸びて若々しい色をしています。葉っぱも柔らかくて香りもよいです。自家で1キロ必要で、1キロを取る目標で収穫しました。 春菊の収穫は慣れていて、手がパッパッと動きました。収穫の中で春菊が一番好きなんじゃないかと思うぐらい楽しくて、上達していました。収穫かごにいっぱい採れて、最後にみんなの春菊も合わせて量ると、ちょうど1キロで、達成感がありました。

 午後は、桃の摘花の作業に入らせてもらいました。摘花用のピンクジャンバーは土もなにもついていなくて、目がチカチカするほど綺麗な蛍光ピンクをしていました。
石生桃畑の摘花をしました。花びらはほとんど散っていて、ガクが残っていました。ガクもお花のような、星のような形をしていてとても可愛かったです。ガクの中からたくさんのおしべとめしべが出ていて、スカートのようにふわふわしていました。
 あんなちゃんから、摘花の仕方を教えてもらいました。花と花の間を5センチ感覚に落としていきます。間引きに似ているけれど、桃の子孫を選んでいるんだと思うと、とても緊張したし、良い実を選びたい、と使命感も感じました。
 ここに実をつけたら枝にぶつかって傷ついてしまうだろうなとか、ここは枝の先っぽ過ぎて、枝が垂れ下がってしまうだろうなとか、実が大きくなったことを想像しながら作業するのがとても楽しかったです。
また、実のつく位置で枝の傾く方向が決まるので、枝が傾くべき方向を考えながら摘花しました。どの項目にもクリアしたものだけが落とさずに残りました。花を落とすのはいつも少しためらわれるけれど、甘い桃を作るためには、大事な作業なのだと思いました。
 4時50分になって、あんなちゃんが声をかけてくれた時、まだ空が明るくて3時ぐらいだと思っていたのでとても驚きました。摘花をしていると時間を感じなくて、とても集中していました。
 最後にあんなちゃんが、桃のあかちゃんを見せてくれました。ガクをひらくと、ツルっと出てきました。白い産毛がふわふわしていて、シルクのような肌触りでとても愛らしかったです。まだビービー玉ぐらいの大きさだったけれど、これが大きな桃になるのだと思うと、希望だなあと思いました。

 桃の作業に今日1日入らせてもらえてとても嬉しかったなあと思いました。明日も精一杯頑張ります。