「時間が止まって欲しいと思うくらい」 りな

4月29日             りな

 朝、起きたら霧吹きみたいな小雨が降っていて、でもニンジンとゴボウの見回りをいつものように行けて嬉しかったです。見回りは、えみちゃんもいつも来てくれて、一緒に野菜の様子を観察できる時間が楽しいです。まだ、ゴボウは芽が出ていないけれど、ニンジンは大きいもので、草丈5センチほどで本葉が3枚出ています。1日でこんなに伸びるんだとびっくりです。畑のコンディションも変わっていって、このまえ見に行った時に、溝を切ったところから小川のようにちょろちょろと水が流れていて嬉しかったです。
 見回りシートをチームのボックスに入れて、いつの間にか紙が回収されてなくなっています。その日に希望していた作業をれいこちゃんが進めてくれていたりして、とても嬉しくなります。直接作業について話し合ったりはしていないけれど、ちゃんと知ってもらっているのが交換日記のようで毎日楽しいです。

 午前の作業時間にぽつぽつを雨が降っていたので、室内でさきちゃんと測量に入らせてもらいました。この前は、図面が正確かどうかのチェックと、図面書きをしました。図面は紙に入り切るように、500分の1ぐらいに縮尺して書いているのですが、0,0何ミリの単位で線を引くので、ちょっとのずれでも致命傷になります。緊張したけれど、慎重に1枚ずつ終わらせました。責任が重いぶん、やりがいがあってとても楽しいです。
 ほとんど図面書きが終わっていて、今日は図面をコピーして、畑の方向が分かるように周りの情報を書き込んでいきました。
 1つの畑に下書きの資料が3枚もあり、資料を整理するのに苦労しました。でも、探偵事務所みたいで、とても楽しかったです。畑は60枚以上あるので、コピーする紙だけでも厚かったです。でも、書き込んでいるとサクサク進んで、あっという間に終わることが出来ました。
 畑の図面をたくさん見ました。面白いなあと思ったのは、おじいちゃんの畑シリーズです。私は古吉野の近くの畑は全部大体知っていて、下書きを見なくても畑の形をみたら、周りの光景も思い浮かんだけれど、おじいちゃんの畑は1つも確実に覚えているものはなくて、発見がたくさんありました。情報を書いて初めて、ここでジャガイモ堀りしたな、とか、小豆の収穫をしたな、とか懐かしい思い出を思い出して、また行きたいなと思いました。これはどの畑でも同じで、畑の楽しかったエピソードがたくさんあって、全て体験したような胸いっぱいの気持ちになりました。
 梅林第3弾、という図面があって、まさか、レタスの第3弾が植わっている面積を図ったのかなあと思っていたら、これは山小屋の畑でした。山小屋の周辺は分かっているようで全然知らなくて、未知だなあと思いました。もう少しで山小屋キャンプがあるので、とても楽しみだし山小屋周辺をもっとしりたいなあと思いました。
 時間がとても早く感じて、今だけ時間が止まって欲しいと思うぐらい楽しかったです。ファイリングまでが目標だったので、そこまでいかなかったのが悔しかったけれど、2部のコピーが少しと、資料の整理だけなので、完成までもう少しの時点にいけたことが嬉しかったです。

 午後は、あんなちゃんとまきちゃんとまちちゃんと、播種の準備をしました。あんなちゃんがまず、作業の内容を伝えてくれました。プール横の倉庫から育苗トレーを取り出し、軽トラで運び、色別にして軒下に置くという作業です。播種は紫谷米、もち米、うるち米の3種類で、紫谷米ともち米は約30ぐらいの育苗トレーを使い、うるち米は約500の膨大な量で、こんなにも播種を育てるんだととても驚きました。
まきちゃんが軽トラをプールまで動かしてくれて、そこから倉庫までバケツリレーで軽トラに乗せていきました。想像した通り、倉庫には天井すれすれまで育苗トレーが重なっていて、1枚抜いたら全部倒れそうだったけれど絶妙のバランスで保っていました。
 あんなちゃんが優先して使いたい育苗トレーの種類を教えてくれました。それは、丸い穴が所々にあいているだけで、水漏れの少ないものです。まきちゃんが倉庫の中から優先順位1のトレーだけを選び出してパスしてくれました。それをまちちゃんに渡して、まちちゃんが軽トラの荷台に乗せてくれました。
 まきちゃんとまちちゃんはとても仕事が速くて、腰が軽くてすごいと思いました。私も作業の出来る人になりたいと思いました。
 軽トラに乗るトレーの量は大体240枚ぐらいで、そのつど体育館の軒下で下ろして整理をしました。
 順位1のトレーが無くなったところで、次は丸い穴が多くなって、規則正しく空いているトレーです。これには元から黄色のテープや赤、青のテープがついていて、色別に分けると同時に、紫谷米の赤、もち米の青、うるち米の黄色のそれぞれ必要な量を揃えました。テープが貼っていないものにも貼り、予備も数えて全て用意することが出来ました。ここまでを3時半ぐらいに終わらせられて、本当にスピーディな作業で無駄な時間がひとつもなかったように感じました。
 頂いた育苗トレーもたくさんあり、倉庫に収納することができました。倉庫に再び行くと、がらんとスペースが出来ていて、いつの間にこんなにも運んだんだと驚きました。およそ全体の半分を運んでいました。

 時間が余ったので、体育館のすだれづくりの作業に合流しました。最近すだれづくりの作業に入っていなくて、新しいシステムを見たことがありませんでした。初めて盛男おじいちゃんから伝授した編み方を見ました。麻ひもの端と端に砂時計型の木がついていて、それをギッタンバッコンさせるようにすると、もう1本編めていました。どうしているのか見えないぐらい速かったです。
 おじいちゃんが作ってくれた木の部品は、表面がツルツルで、角が綺麗に取られて滑らかでした。売っている積み木よりも精巧で、盛男おじいちゃんがすごいと思いました。
 1つのすだれを3トリオで作っていて、まちちゃんとつきちゃんが両サイドで編んでくれて、私は使える根笹を山の中から探し出して2人がしやすいようにてもとに置く役割でした。2人が1秒ぐらいでもう1本編んでしまうので、2人の手をとめないようにするのはとても大変でした。
 少しだけだったけれど、すだれの作業に入らせてもらって嬉しかったし、午後だけで7枚も作れたんだとまえちゃんから聞いたときは驚きました。最後、みんなで体育館の掃除をしました。1人1枚ぞうきんを持って、雑巾がけするのがとても楽しかったです。

 えみちゃんと一緒にいて、えみちゃんがこそっと作業が楽しかったことを言ってくれるのが嬉しいです。えみちゃんがもっとみんなの役に立ちたい、動きたいと思っていて、全力で応援したいです。