「大きな心」 りな

2019年ウィンターコンサートDVD鑑賞 感想文

 幕が上がって、画面が真っ暗な中からバッドロマンスが始まりました。私はバッドロマンスを前からちゃんと見たことがありませんでした。こんなにみんなのポーズが揃っていて、1つの生き物のように動いていたのかと驚きました。特に、最初のフォーメーションで円になっているとき、みんながぴったり止まって機械のように動いていて、レオナルドダヴィンチが作った人形のようでした。
 バッドロマンスを見ていると、あゆちゃんとみんなと練習した日々を思い出しました。1人がずれていたら、みんなで止まって確認しました。全部、連帯責任でした。誰もがこの全体の中の1つの部品として精一杯の力を出したし、1人が間違っていたら全員で確認して、カバーしました。
 あの楽しくて、でも厳しい練習がなかったら、こんなに心にぐっとは来ないのだと思いました。あゆちゃんやさやねちゃんに教えてもらった心構えをまた取り戻しました。泥臭く、これが私達ですよと見せつけるような圧倒的なダンスでした。

 主人公のアカリさんやキョウ子さん、そして明石さんの演技は、実在人物のように生き生きとしていて、いまにも舞台を飛び出してきそうでした。非日常で、一緒に生活している仲間とは思えないぐらいだったのに、それを違和感に感じませんでした。大きな動き、表情、どれも舞台映えして、ひきつけられました。役者さんが舞台に出ているだけで明るい空気になりました。
 表情がとても豊かで、表情を見ているだけで気持ちがそのまま表れていました。アカリさんが怒っている様子、見ているだけで心をつかまれました。過去の心の内を見透かされて、そのまま表現してもらっているような気分になりました。
 ウィンターコンサート期間中、重要な役者さんは本当に忙しそうで、これだけセリフを覚えるのは改めて大変だったと思うけれど、こんなにセリフを自分のものにして表現できて、自分を大勢の人にさらけ出せて、本当にすごいと思いました。精神性の高いなのはなの子にしかできない事だし、こんな自慢できる仲間をたくさん持つことが出来て、私もなのはなの子になれて本当に幸せで誇りだと思いました。

 ウィンターコンサートの練習期間が終わって4か月、日常に戻った今、またあの軌跡を思い出していると、ウィンターコンサートをみんなで作り上げてきて培った気持ちとか、心の持久力とか、再びよみがえってきました。忘れていたようだけれど、それらは全て私の中にとどまって今でも生きているんだと思いました。ウィンターコンサートがなかったら、今の私はないと思いました。
 
 たくさんの演奏とダンスを見ていて、ずっと気持ちの刺激ばかりでした。あゆちゃんの歌っている姿、歌声は、あゆちゃんの心を反映していてとても澄みきっていたし、強い優しささえ感じました。サムワンライクユーは、早着替えのためにまじまじと聞いたことはなかったけれど、今日初めて聞いて、こんなにも優しくて癒してくれる曲なんだと思いました。
 劇の中の悲しみやワクワクや、いら立ちや、たくさんの感情をダンスで見ることが出来ました。ウィードントトークエニモア、ミリオンリーズンズは切なくて切なくて、でもそれ以上にダンスが綺麗で涙が出そうでした。これほど感傷的になるのは、ダンサー1人1人がツバサやアカリのように心の虚しさを知っているからだと思いました。
 私は前半ラストのザ・グレイテストがとても印象に残っています。劇が終わって暗くなり、鐘の音がゴーンと聞こえる時点で、息が止まりそうでした。
 グレイテストの気持ちは、コーラス隊をしていてあゆちゃんから教わりました。歌詞の意味も教わりました。「私は諦めない だって私にはスタミナがあるから」、こんな臆病な私でも、あゆちゃんと同じような気持ちで歌いました。
 グレイテストのダンサーさんがどんな気持ちで踊っていて、血管が浮き出るほど一生懸命伝えようとしているものは、私には受け止めきれないほど重くて大きいと思いました。苦しみを超えて、強さを感じました。新しいあるべき世界を切り拓いていく勇気、苦しみを乗り越える力、グレイテストを見ていると、ひしひしと感じたし、こんな簡単に言ってはいけなくて、もっともっと壮大なもののように感じました。

 舞台背景や照明も、実際劇とどう組み合わさっているのか見たことがなくて、見ることができてとても嬉しかったです。照明は赤、オレンジ、青、たくさんの色があって、劇にとても合っていてより劇の感情を引き出すようでした。ミラーボールが光っていて、青色に銀の光がチラチラ輝いている場面があって、不思議な世界に入ったような楽しい気分になりました。
暗転も、真っ暗になって黒子さんもほとんど見えませんでした。待ち時間がなくて、スラスラ物語が進んでいって、かにちゃんの編集のクオリティの高さにびっくりしました。
 明かりがつくとき、舞台背景で天井に吊られたサテンの布だけ光っていて、それがとても綺麗でした。

 なんといっても、ラストのシャンデリアが衝撃すぎて涙も出ないぐらいじっと見てしまいました。全員の気持ちの集大成でした。スケールが大きすぎました。
 私達にしか本当のシャンデリアはできないと思いました。シャンデリアに込められた怒りや苦しみは全部私達のものでした。「1,2,3、1,2,3、drink」のところは、過去への怒りが爆発していました。
 でも、私達には求める気持ちがあって、歩くべき道があって、同じところを目指す仲間がいるということ、これがなのはなファミリーなんだと気づくところがありました。過去を振り向かないで、前だけを向いて進んでいく決意を1人1人から感じました。最後、みんなを招く振り付け、手を天に伸ばす振り付けをしているみんなの表情は、希望に満ち溢れていました。求める気持ちさえされば、なにも怖がることはないんだ、そうとても励まされました。

 今日感じたスケールの大きさや、感動を覚えて、もっと大きな心でいたいと思いました。