【山小屋便り4月号】「宝物になった曲『花』 ―― 初めて、みんなへ演奏をして ―― 」 えりさ

 念願のアコースティックギター教室の発表会が行われました。

 アコギ教室は、毎週火曜日、藤井さん中心に行われる、1週間の楽しみな時間です。

 今回の発表では、年明けから練習し始めた岸辺昌明作詞作曲の『花』と『戦場のメリークリスマス』を2曲続けて、暖かい図書室のなか、ぎゅうぎゅうに座るみんなの前で演奏しました。

 お父さん、お母さん、さらにスペシャルゲストの秀幸さんまで来ていて、とても特別なひとときでした。

本番、『花』は藤井先生も一緒に演奏してくださいました

 私は今回が初のギター演奏で、藤井さん、のりよちゃん、まことちゃん、まえちゃんの5人で『花』を弾きました。

 とても繊細で、美しいこの曲をみんなの真ん前で演奏するとなって、想像以上に緊張しました。

■全力を尽くしたらいい

 個人的な経験の話になってしまうのですが、開会直前の合わせ練習の時点で手汗が止まらず、開始時間になって、みんなが続々と図書室に入ってくるのを見て、心臓が止まりそうになりました。

 家族だけでのミニコンサートでしたが、初めての試みはどうしても緊張します。

 まえちゃんの紹介が終わって、曲に入ると、自分の指が思うように動かず、悔しい思いを顔に出さないことに必死でした。

 完璧に弾きたかった、綺麗な音色で演奏をみんなに届けられなくて、申し訳ない、という思いで、一瞬くじけそうになりました。

 しかし、少し顔を上げると、瞳を輝かせて、暖かく見守ってくれるみんなの空気を感じて、一気に安心しました。涙が出てきそうな瞬間でした。

 私はこんなにみんなに守られている、だからたとえミスがあっても、自分を責めなくていい。ただ目の前にあるこのギターに対して自分の全力を尽くせばいいんだ。

 私はみんなが静かに座ってこっちを見ているだけの姿勢に救われました。

 そういうみんなのためにこの曲の美しさを伝えたいという強い願いだけ持って演奏を続けました。

 発表会前、演奏メンバーと何度も習慣練習で合わせた曲の最後の数小節は本番で綺麗にそろえることができて、とても嬉しかったです。

 曲のなかで何回かミスがあっても、総合的にはとてもすてきな演奏になったと心から思います。

 仕事で忙しいはずのまことちゃんや、2か月でギターを弾けるようになったのりよちゃんが本当にすごいなと思いました。

 初心者グループでしたけれど、とても心強くて、このメンバーで演奏ができて嬉しかったです。

 これからも一緒にギターを続けて、みんなでどんどん上達したいと思います。

 『戦場のメリークリスマス』の演奏は、以前のギター教室中、何回か聞かせてもらったのですが、何度も聞いても毎回同じくらい感動します。

 ギタリストの押尾光太郎さんがハーモニックス、タッピング奏法など、さまざまなアコースティックギターならではの技をを含めてソロで演奏したかなりレベルの高い1曲です。

 本来ソロで弾くはずの『戦場のメリークリスマス』をなのはなのギター教室では演奏者8人で美しくそろえてる練習を積み重ねてきました。

■曲の世界へ

 さやねちゃん、まえちゃん中心の習慣練習では、音の強弱、伸ばす音、ための長さを徹底的に合わせてることに一生懸命取り組んでいました。

 まだ初心者の自分には理解できない、大変な作業だと思います。しかし、その練習結果は本当に美しい、感動的なものでした。

 発表直前のさやねちゃんの言葉が印象的でした。

「みんなをこの曲の世界に連れて行く意識を持って弾きたい」

 本当にその通りの演奏でした。

 みんなは1つの大きな楽器になって、厚みのある音色で図書室を包みました。

 本当に繊細そうな指使いをしているのに、出る音はとても奥深くて力強い。一音一音が心の奥底まで響くものでした。本当にレベルの高い演奏でした。

 しかし、自分のなかで1番心に残ったのはみんなの表情です。

 あまりうまく言えないのですが、手に持っているギターに自分の全身全霊を傾け、ギターとギタリストが一つになった時の表情でした。

 見ているだけで、「自分もこういうふうに生きたい」と思わせるような姿です。そういうみんな表情を見るだけで毎回私は感動して、涙が出そうになります。

 本当に貴重なひとときでした。

毎週火曜のギター教室に、新たなメンバーも加入しました!

 発表が終わったあと、反省会での藤井さんの言葉はとても心強かったです。

「今日でこの曲が始まった。もっともっといいものにしていくのはこれからだ」

 私も発表会が終わっても、『花』を大事に弾き込み続け、より良い演奏をみんなに届けれるようになります。

「アコースティックギター教室ミニコンサート」とよって、『花』と『戦場のメリークリスマス』の2曲は私のなかの一生の宝物になりました。

 

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