「全力疾走」 りな

4月18日

 朝起きると太陽が照っていて、晴れていました。
 夜中に雨音が聞こえていて、ちょうど通り過ぎてくれたんだなと思いました。

 午前の1時間は、お楽しみのリレー大会がありました。
 昨晩のりよちゃんやあけみちゃん達がリビングで集まって何やら話をしていたので、何かあるのかなあとワクワクしていたのですが、これを聞いたときはとても嬉しかったです。
 体育館に集まると、赤、黄色、緑、青のシュシュが入った段ボールが置かれていて、好きな色を選ぶことが出来ました。
 私は緑を選びました。この色別でチームを作って対戦することになりました。
 ちょうどぴったりチームの人数が均等になりました。
 私のチームはしほちゃんチームでした。メンバーにはお仕事組さんのまことちゃんや、なおちゃんも居てくれて嬉しかったです。

 最初の種目は、犬走りリレーです。
 これはこの前したことがあって、とても難しかったことを思い出しました。
 エースはけいたろうさん、アンカーはなおちゃんが走ってくれることになりました。
 「よーい、どん!」の合図で、一斉に1走者目の人がスタートしました。
 レースが混んでいて、みんな足がもつれながらぶつかり合っている中、けいたろうさんが大股で群を抜いて走っていきました。
 1位のまま、2走者目の人にバトンパスできました。

 私は最後のほうで、結構相手のチームと差が開いていました。
 バトンをパスされて、走り出したら思った以上に足がもつれて、手も足もバラバラに動いていて前のめりに転びそうになりました。
 でも、後ろから相手チームが追いかけてきて、スピードを緩めるわけにもいきません。
 足を動かすことに必死になっていたら、手が上がらなくて雑巾がけのように手を滑らせて走っていました。
 なんとか次の人にパスできて、応援しました。
 アンカーのなおちゃんを精一杯で応援しました。
 なおちゃんにみんなが駆け寄ってハイタッチしました。
 順位は2位で少し悔しかったけれど、チームの団結力だったら1番だと思いました。

 2種目目は、スキップリレーです。
 スキップだったら出来る!と思いました。みんなが靴を脱いで裸足になっていて、本気モードが伝わってきました。
 スキップリレーは、全力疾走と同じぐらいじゃないかと思うぐらい速くて、すぐに順位が分からなくなりました。
 同じチームの人を目で追えなくて頭で追うような感じでした。
 みんなのポニーテールがむちを打っているように揺れていて、馬が走っているようでした。
 相手チームのちさちゃんがとても速くて、風がビュンビュンふくようでかっこいいなと思いました。
 スキップは走るよりも体力を使って、1周しただけでも息がハアハアしました。でも、とても気持ちが良かったです。

 3種目目は、全力疾走です。これで私のチームは1位になって、みんなでアンカーのなおちゃんを拍手で迎えました。
 他のチームの人も喜んでくれて、とても嬉しかったです。
 4種目目は、前回の『ザ・グレイテストリレー』に代わって『グロウン・ウーマンリレー』でした。
 その名の通り、『グロウン・ウーマン』のダンスを踊りながら走ります。
 手でこいこいするようなしぐさと、右手と左手の手のひらをこすり合わせるようなしぐさでした。
 見本はゆりかちゃんとしほちゃんとあけみちゃんが見せてくれました。
 3人ともとても優雅に踊っていて、ステップもあって、それでいて前に進んでいました。
 みんな「えー、できるかなあ!」と言いながら、そこらじゅうで練習していました。
 チーム関係なく全員が、団体でスイミーのように踊っている姿がとても面白かったです。
 私もその中に入っていました。何回見てもしほちゃんのように綺麗に踊れなくて、くねくねしている変な動きになってしまいました。足のステップがとても難しかったです。

 しほちゃんがエースに来てくれて、よい見本でした。
 みんなの動きがとても面白くて、けいたろうさんは勝央音頭のようになっていました。
 スピード重視でステップしながら踊っている人、踊り重視でゆっくりだけど丁寧に踊っている人もいました。
 私は足がどう動かしていいのか分からずに、かに歩きのようになってしまいました。
 最後、あけみちゃんがゴールしました。
 あけみちゃんは最初から最後まで形がとても綺麗で、ゴールした時に決め顔をしてくれて、拍手が起こりました。
 こんなに『グロウン・ウーマン』って難しいんだなあと思ったけれど、とても楽しくて またしたいなあと思いました。

 5種目目は、卓球リレーです。
 これは、ラケットでピンポン玉をポンポンはねながら走るというとても高度なリレーでした。
 落としたら落としたところに戻って始めます。これは、落とさずに慎重にしようと思いました。
 ピンポン玉が落っこちたら、飛び跳ねて外に飛び出して行ったり、隙間に入り込んだり大変でした。でも、慎重になりすぎて前に進まず、グルグル回っている人もいてとても面白かったです。
 アンカーだったなおとさんは、全力疾走で、しかも1回も球を落とさずにゴールしていて、すごいと思いました。

 6種目目は、アンダーハンドソフトバレーリレーでした。
 これは、ソフトバレーボールをアンダーしながら走るというものです。
 私はアンダーは結構コントロールできるんじゃないかと思っていました。
 でも、実際走る距離を考えてボールを上げないといけないので、とても難しかったです。
 真正面に上げてもいけないし、かといって前に上げすぎると走るのが追い付かなくてボールが地面に落ちました。
 しほちゃんやあけみちゃんは、1回も落とさずにゴールしていて、さすがだなあと思いました。

 ラストの種目は、「ジェスチャーリレー」です。
 これを聞いたときはちんぷんかんぷんでした。でも、ルールを聞いて、伝言ゲームのジェスチャー版なんだなあと思って、ワクワクしました。
 最初は赤vs青で、私のチームは見物していました。
 私達にも各チームがくじで引いたお題は知らされなくて、私達で推測するしかありませんでした。
 青チームがジェスチャーしているのは明らかに『ウィー・ドント・トーク・エニモア』だと分かりました。
 赤チームは、何か分かりませんでした。でも、みんながこっくりうなずいて走っていき、少しずつ違うジェスチャーをしているのが面白かったです。
 『ウィー・ドント・トーク・エニモア』は、手を肩に乗せているポーズだったのに、いつの間にか手を上げるポーズに変わっていて、その変わっていく様子を横で見ていました。
 絶対に同じジェスチャーをするぞと自信満々でリレーに参加しました。

 私は5番目でした。
 待っている間は後ろを向いて見えないようにして、前の人に肩を叩いてもらって初めて前を向きます。
 待っている間、誰かが動いている気配、走っている足音を聞きながらドキドキしていました。
 前の人が走り出す気配がすると、心臓の鼓動がピークに達しました。
 前の人のジェスチャーは、ピアノを弾いている人、歌を歌っている人、バレエのようなものを踊っている人の3人を演じているような感じでした。
 一瞬『セカンド・ワルツ』かなあと思ったけれど、あまり自信がなくて、こうなったらそのままそっくり真似て伝えようと、記憶の中に刻み付けました。
 でも、必死に走って次の人にたどり着く間に、忘れてしまっていました。
 大体こんなことしていたかなあと記憶を必死にたどって、表現しました。
 ピアノとボーカルの人のジェスチャーは上手くいったけれど、踊っている人の動きは自分でもどう動いているか分かりませんでした。
 私以降の人のジェスチャーを、一言もしゃべらないという約束で見ていました。
 けいたろうさんあたりで、踊りがサンサン音頭みたいになっていて、吹き出しそうになりました。

 最後はなおちゃんでした。
 なおちゃんは、想像力で考えてくれて、なのはなのオリジナル曲だというところまできました。
 「なんていう曲だっけ……!ルナじゃなくって……」、実行委員さんが、とても驚いていました。
 答えはルナでした。想像力でここまで当てたなおちゃんがやっぱりさすがだと思いました。

 お腹が割れるぐらい笑って、本当に楽しかったです。こんなに笑っていたら、福の神が降りてきそうだと思いました。

 午前の作業で測量の図面かきに入らせてもらいました。
 面積が全て三角形で作られていて、コンパスと定規で1辺ずつ書くのがとても楽しかったです。