「足元からきれいに」 りんね

4月18日

 以前、須原さんの運転するエルフの助手席に乗って、笹の回収へ行った。
 道すがら須原さんが、“あかめがし”や“ずおう”という庭木を教えてくださった。
 須原さんが言うと、どれも少林寺の技名のように重い貫録を備えた名前に思えて、面白かった。
 須原さんに教えてもらって、私は初めて“あかめがし”という植物をまじまじと認識した。
 春先なのに、葉が燃えるように赤く、艶めいていて美しかった。よくよく見ると、あちらにもこちらにも、生垣にはあかめがしが用いられていた。
 ゆず畑の横の、石屋さんにも立派なあかめがしがあった。
 近寄って見ても美しかった。ふと、クリスマス会で頂いた自分のシュシュの色と同じことに気づいた。
 あかめがし色なのだな、と思ってとても嬉しかった。

 須原さんと一緒に行った笹の回収は、ものすごく楽しかった。
 約700本分の竹の、頭打ちした枝に枝打ちした枝、失礼させてもらった田んぼの両端に、うずたかい山が聳え立っていた。
 私はこういうものを見るたび、自分が変化したことに気づく。
 今までは、こういう途方もないような物の堆積を見ると、強い嫌悪感、倦怠感が湧いていた。だが今は違う。
 全く途方もないように感じなくなった。
 なのはなの仲間がいれば、必ず回収しきることができるだろうという安心感がある。
 そして自分自身、みんなの中でいい力をだせるまでに体力がついている。これは本当に幸せなことだ。

 私はまゆちゃんと2人で、バケツリレーの先頭を切って笹の山を切り崩しに向かった。
 去年、河原開墾時に白井さんに教えてもらった、山を切り崩すときは、“上”からものを取っていくことを念頭に置いていた。
 手前に出っ張っているからといって、山の上にあるというわけではない。
 取るべきものを見極めて取っていくのがよい。そうすれば笹は軽い。
 その上、まゆちゃんに小村さん流“足元からきれいにしていく方式”で進めてもらった。気持ちのいい作業だった。
 私は単純作業が好きなことに気づいた。
 丁度いい力加減で、ゆっくりと、しかしやりがいのある作業を着々と進めていくことに、喜びを感じた。
 この日は曇っており、丁度良い気温で作業がしやすかった。
 1年中こんな天気だったら、作業が捗るだろう。
 だがそれでは面白くない。こういう日はたまにあって、丁度いい気候のありがたみを一身に感じて働けばいいだろう。

 今日はみかちゃんと一緒に、草刈りを終えた畑の、草回収をした。
 飯田さんが刈ってくださった中畑は、すでに草が塊にされていた。
 1つひとつ均等に美しくかためられていた。
 ずっしりと重く、柔らかいいい草だった。枝などのない質のいい草が取れた。
 中畑のみで、軽トラ山盛りの草が取れた。みかちゃんと2人で、畑の両側を黙々と草回収していくのが、気持ちよかった。
 その後、河原下、河原大、保育園前畑も草を集めた。
 途中で畑ミーティングがあり、ひろちゃんにバトンタッチしてもらった。
 丁度バトンタッチした斜面には、ウマノアシガタが大挙して咲き誇り、きらめきを放っていた。
 ひろちゃんが身近にいてくれる。ひろちゃんの変わらない笑顔に包まれる。本当に嬉しい。

 明日は9時朝食でゆったりしている。とても嬉しい。コンサートのDVDをしっかり吸収できるように、今日はよく眠ろう。