「開墾作業」 あやこ

4月16日

 午前中に、山畑下の木の伐採をしました。今日は小村さんも、永禮さんも来てくださって、チェーンソーを使って、斜面にある大きな木を切り倒していってくれました。自分たちは主に、切られた木の株を上の山畑下の畑の中に運び、燃やしていきました。
 木の上のほうは、蔦が絡まっていました。小村さんがしきりに「かずら」という言葉を使っていたので、初めのころ、何のことを言っているのかわからなかったのですが、ここ数日で小村さんと作業をさせてもらっているうちに、それが蔦のことを「かずら」と呼ぶのだと知りました。
 切り倒した木の幹や枝や蔦を、小村さんと永禮さんがチェーンソーで細かくしていってくれました。小村さんは、チェーンソーで細かく、短くしてから運ぶことを強く教えてくれました。それが、ただ単に運びやすくするだけではないことを、後に私は知ることになります。

 小村さんと永禮さんが木を2人で切るのは、あっという間に終わりました。自分たちだけでは、この速さでは出来なかったです。
 木の伐採が終わり、畑の中に木の株などを運び終えたあとは、燃やす作業と、ネットに絡まった蔦を取り外す作業に分かれました。私は、小村さんと一緒に、枝や株を燃やすのをやらせてもらいました。
 着火剤となる笹もそんなに多くなくて、切りたての生の木は、なかなか燃えませんでした。でも、小村さんが燃やす作業は、その生の木でさえどんどん燃えていきました。ジッと火の様子を見ていました。熊手で周りからかいて燃えていないものを入れていくこと、なかなか燃えない木の端の方は、タイミングを見て引き抜いて向きをかえること。でもそのタイミングも、焦ってしまうと引き抜けなかったり、火の山が崩れてしまったりして、ただ熱い思いをするだけになってしまいます。焦らず、燃えていく木を対話するように様子をうかがっていました。とくに、木のぼっこはヨコには寝かせないこと。タテにタテに入れていくのがコツ。木の熊手は、かくとき以外は反対側を使うこと。
 本当に、知れば知るほど、そしてその燃えていく様子を実際に体験することで、どんどん燃やすのが楽しくなっていきました。
 もう一つ、別の場所で燃やしをしていた山があったのですが、小村さんが見ていた山は、その2倍の速さで燃えていきました。何かやりながら、片手間で燃やすのは、やっぱり時間がかかるような気がしました。火に集中し、かけるべき手間をかけることで、燃えていく速度も、結果的に作業が速くなるのだと思いました。

 ここで、私は、小村さんがしきりに、伐採した枝や株を細かく切ってから運ぶことを教えてくれた、その意味を感じました。大きいままだと、火からはみ出してしまって全部燃やすのに余計な手間がかかります。もしくは、その場で、結局またノコギリで切る作業をやらなくてはいけなくなります。
 チェーンソーで簡単にカットできるときにカットしてしまったら、運ぶのも楽になる上に、後々に燃やすのもやりやすくなりました。小村さんは、そこまで見越して、その後の作業全体を見て、そう教えてくれたのだと思いました。

 小村さんは、草刈り機やチェーンソーなど使って、力を惜しまず、パワフルに思いっきり作業して、途中で「休憩!10分休憩するぞ!」と言ってくれます。そのメリハリのあるのが好きです。とても格好いいと思いました。
 今日で、開墾作業は一区切りつきました。本当に見晴らしのいい、いい場所になりました。そして小村さんのそばで作業させていただいて、とても嬉しくて、勉強になりました。この数日、小村さんと永禮さんとみんなと、一緒に作業した時間が本当に楽しかったです。すごくすごく、私の宝物になりました。ありがとうございました。
 今後しばらくしたらまた、ユンボで根を掘り上げて、みんなで根を拾ったりして、その後、果樹か、野菜か、何かを育てていくんだろうなと思います。いい畑になったらいいなと思います。

 午後は、ゴボウの畝立てをしました。ゴボウの畝立てはずっと前から楽しみにしていたので、出来てよかったです。ただ、思ったよりも時間がかかってしまって終わらすことができなかったので、明日は頑張りたいです。

 おやすみなさい。