「桃畑を回って」 ゆい

4月15日

○桃の霜対策
 今朝も霜対策に出動しました。今回のメンバ-は、あんなちゃん、ふみちゃん、なおとさん、ななほちゃんと私の5人でした。ななほちゃんは、メンバ-に呼ばれたとき、嬉しさに飛び上がっていました。
 深夜に出掛けているときも、ななほちゃんはずっと笑って、楽しい、楽しいと言って嬉しそうでした。私もこの任務にとてもやり甲斐を感じ、楽しんでいるけれど、ななほちゃんの姿には、(ああ、なんか羨ましいぞ。ななほちゃんには、この時間が、景色が、どんな風に映っているのかな)と思いました。深夜というところが、もしかしたら、10代のななほちゃんには余計に特別だったのかもしれないけれど、すごい冒険のように感じているのかなと思いました。ふみちゃんも、ちょっと疲れていたのか、迷っていたけれど、行きたいから行く! と、一緒に出動しました。なおとさんは、運転もしてくれて、いつもの面白いなおとさんが炸裂でした。

 今回の資材は、よく燃えていると思いました。昨日、缶を桃の周辺に設置したとき、あんなちゃんが、「もう少し桃に近くてもよいかなと思ったから、少し寄せてみよう」と言ってくれて、いつもより木に寄せていたし、あたたかかっただろうと思います。
 
 1週間くらい前の満月の前夜から霜対策が始まったと思いますが、驚くことに、1週間経った下弦の月の昨夜は、明るさが全く違って、懐中電灯を使わなければ足下が危なく感じました。月が半分になると、こんなにも明るさが違うのかという発見がありました。
 桃の花も、落ちていき、景色は1週間で大きく変わったように感じました。いよいよ、実ができてくるので、霜対策がとても大事な仕事だと思いました。

 霜対策になれてくると、感覚が違ってきて、疲れも感じなくなってきました。毎日だと、さすがに身体が疲れてしまうだろうし、できたら霜はおりないで欲しいけれど、自分としては毎日でもこうして桃畑を回っていたいと思います。
 特に好きなのは、資材をかき混ぜているときの匂いです。香ばしい匂いは、顔や髪にもつき、帰って来て、汚れた服を脱いでから布団に入るとき、自分についた匂いを感じるととても満たされた感じがします。普通の煙だったら、ちょっと嫌だなと思うかもしれないけど、霜対策のときの匂いは、米ぬかと廃油がきっとポイントで、いい匂いで、私には最高です。なおとさんも、「うまい匂い!」と言っていました。

 今夜は霜がおりないので、思いきり、寝ます。そして、次回に備えて、またエネルギーを蓄えておきます。あんなちゃんにも休んでほしいです。

 

○桃のネット
 お父さんが、教えてくださったという、丈夫にする方法をあやかちゃんが伝えてくれました。お母さんも、体育館に寄って、破れないようにしっかりと強い縫い方をしないといけないと、声をかけてくださいました。その後、お父さんも来て、カーテンをあけて明るくしてくださいました。お父さんもお母さんも、すごくネットのことを気にかけてくださっているのだと思いました。
 重要な役割です。しっかり良い仕事をしなければ。
 今日は、始めて、もえちゃんとなつきちゃんが補助にはいってくれ、私の補助にはもえちゃんが来てくれました。もえちゃんは、来たばかりだし、身体がしんどいこともあるだろうと思うのに、ものすごく、私のことを気にかけて、動いて、私がやりやすいようにしてくれて、本当に嬉しかったです。
 今日思ったのは、補助する人は、一番に、気持ちを沿わせることなのだと思いました。もえちゃんは、私に沿おうと、その気持ちでいっぱいの優しい人なのだと思いました。だから、もえちゃんはこの作業が初めてなのに、私はたくさん伝えても、その通りにやってもらえるという安心感がありました。
 もえちゃんが、私が何を言おうとしているか、どうしたいかを、全力で理解してそれに沿おうとしてくれているのを感じて、とても有り難かったです。もえちゃんが補助してくれたおかげで、とてもはかどったと思いました。
 私が、あんなちゃんの補助に入るときも、一番には、自分が良い動きができるかどうかの前に、あんなちゃんに全力で沿おうとする気持ちをもっていないと意味がないと思いました。
 自分を消して、どこまでも我を出さずに沿う気持ちでしか、気の利いた動きなど意味をなさないと思いました。

 

○その他
 ヤマザキマリさんの本が、素敵で、お父さんお母さんと同じことを言っている、と思うところがたくさんあります。最近、疑問に思っていたことのヒントが書かれていたりして、それも嬉しいです。

 やる気の出し過ぎ、気持ちのあげすぎに注意したほうがいいのかな、と思っています。元気があるときは、落ちていたときの分を取り返そう、いつか調子が悪くなたときのために、今頑張ってかせいでおかなければという、変な欲張り方をしてしまったり、焦ったりしていました。
 しかし、なんとなく、別に競争をしているでもなく、私は私であって、今も私の本番ならば、今、もとをとるために必死で成長しておかなければという焦り方はしなくてもいいのかなと思いました。
 それよりも、コンスタントに、自分を落ちすぎず、あげすぎず、使いやすく保つということを考えたほうが、長い目でみて良いと思いましたが、あっていますか。
 私は今は、とてもやるきがあると思いますが、それが怖くもあります。「今のうちに」とは思わず、落ち着いて、腰を据えて、やるべきことに着実に取り組むというのが良い気がしています。