「桃を守る」 ゆきな

4月8日

 昨日は、桃の霜対策のメンバーに呼ばれました。
 前日、丁度、やってみたい、と思っていました。それを知っていたみたいに、名前が呼ばれました。嬉しさプラス緊張感です。

 夜の1時10分頃。あんなちゃんの指示で6つの畑の資材を燃やしに行きます。夜の中で走る自分たちは小さく見えて、桃や梅を守る小人に見えました。夜の作業はいつもと違って新鮮です。みんなが寝ているときに動くと思うと、捜査隊のようにも思えてきます。

 着火して資材を混ぜると一斗缶の中で炎が上がってきます。これで桃が守られる。霜から守られるように、願うような思いもありました。
 炎の明かりで桃の花びらが透き通り、夜の暗さに浮き立っています。「奇麗だね」あんなちゃんが言いました。あんなちゃんが桃を愛おしく優しく見ていました。桃も嬉しいだろうな、と思いました。桃はあんなちゃんのことを待っていたように思いました。時々、桃の歌を思い出しました。

 点火したら、次の畑の桃を守る。あんなちゃんが「次の畑に行きます」という声や、軽トラックに乗って次の桃のために走っていく姿が戦士に見えます。潔くて、ただただ格好良かったです。

 私は1つのことにのめり込むこと、頑張ること、そのことに怖さを感じていた節があります。でも結局、どう思われるか、ということで恐かっただけ。
 あんなちゃんを見ていたら、あんなちゃんのように動いたら良い、あんなちゃんのように一途にいたい、と思いました。
 
 点火してから、古吉野に戻り、次は3時過ぎ頃に見回りに行きました。石生の桃畑は地域の方も霜対策をされていました。地域の方が挨拶をしてくださいました。そうやって、地域と繋がりながら桃を作っている、ということも感じまいた。
 他の桃の畑も火の赤さがよく見えて、夜の静けさとは違った賑やかさがありました。開墾畑の段々と桃が並んでいる所に霜対策の火があると、ひな祭りのぼんぼりのようでした。そのときにしか見られない、幻想的な景色でした。

 火が消えているところは、資材を足して、火をおこしました。自分も桃を守るために必死でした。寒さを忘れていました。

 霜対策をして、上手く言葉では言えないのですが、あんなちゃんと桃から大切なことを教えてもらっているように思えます。

 また、力になりたいです。

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 今月の目標は、語尾まではっきり話すこと。はっきり話す。 
 あと、ハウスミーティングが毎回、楽しいです。