「なのはなカーペンターズ」 ちさ

4月5日

○ペンキ塗り

「こんにちはー!なのはなカーペンターズです。お仕事に参りました。」
 なおちゃんを先頭に赤、青、朱色のつなぎを来たなのはなカーペンターズのみんなと今日のお客さん、大井が丘の家のピンポンを押しました。お母さんが笑いながら戸を開けてくれて嬉しかったし、頑張るぞ、という気持ちになりました。

 ペンキ塗りの業者みたいに登場したいね、と直前にみんなと話していました。10秒も経たないあっという間になおちゃんが演出を考えてくれました。なおちゃんがすごいと思いました。
 また、今回はお仕事であけみちゃんがいけませんでした。あけみちゃんはその分準備精一杯頑張る、と、楽しそうに輪の中に入ってくれていました。あけみちゃんが綺麗でした。
 そんなあけみちゃんに対してもなおちゃんが、ちっちゃなスイーツを作ろう、と言ってくれました。あけみちゃんは馬が好きです。ホイップの一番上に、食べっこ動物の馬をのせようと準備してくれていました。
 なおちゃんは本当に優しいと思いました。大きいところだけじゃなくて、小さなところ、小さな気持ちを大切にするなおちゃんが本当に優しいと思いました。夜遅くに帰ってきたあけみちゃんが、冷蔵庫を開けて発見したときのことを思い浮かべました。どれだけ気持ちが温まるだろうと思いました。
 また、みかちゃんの姿も本当に綺麗でした。一番準備をしてくれたのも、片付けをしてくれたのもみかちゃんでした。隅々まで気づいて、みんなが気がつかないうちに準備を進めてくれます。気づかないうちに外枠が固まっています。スーパーマンです。
 普段はお仕事であまり一緒に作業したり、色々なことを考えたり企画したりすることはできないお仕事組さんたちと、当日に一緒に作業出来たことはもちろん、準備をした時間は本当に学ぶことが多かったです。

 話は逸れましたが、そうやって楽しみにしていたペンキ塗りが始まりました。
 始めに、お父さんとミーティングをしました。14人にしては小さすぎるこたつを少しずつ入って、囲んで、お話を聞きました。お父さんの嬉しそうな、和やかな表情が、見ているだけでとても嬉しくて、そこにいるだけで心が温まりました。

 みんな集合して、いざ開始です。
 私は、スプレーガンで高いところのペンキ塗りをしてくださるお父さんの補助になおちゃんと入らせて貰いました。お父さんの道具の一部になりたいと思っていました。なかなか難しかったです。(確認不足でトラブルが色々あったのは本当に申し訳なかったです。)
 一番難しかったのが立ち位置です。
 脚立を立てたときに支えるにしても、霧状のペンキが上から降ってきます。私は頭にタオルをしていなかったです。頭にペンキが付いても良いと思って、支えることが大事だと思っていました。けど、自分の使い方がそれは違ったんだとあとから分かりました。
 上で作業するお父さんの気を遣わせます。こっち的には良くても、お父さんがやりにくいです。お父さんとお母さんが、自分を大切にできない人は相手も大切にすることはできない、と教えてくださることと同じだったと思いました。相手のために尽くせればいい、というのは大勘違いで、気を遣わせない、なおかつ、やりたいことを同じテンポで考え、動ける補助ができるように極めたいです。
 お父さんが格好良かったです。足場の悪いところでも、脚立の上の方まで勇敢に上って、高いところまで綺麗にしていくお父さん。私が届かなかったところでも、お父さんは長い手足で、身を寄せるようにして塗っていくお父さんが本当に格好良かったです。
 お父さんは高いところは苦手だと聞いた覚えがあります。あれだけの急斜面で、脚立は普通に考えても危険なことなのにお父さんは何でもないように脚立に上りました。お父さんがみんなを守る姿そのものだと思いました。どこまでも強くて、みんなのことを一番に考えるお父さんが本当に本当に格好良くて、美しくて、なのはなのお父さんだと思いました。
 途中、さび取りもしました。ひたすら磨いていく、というとても単純な作業ですが、すごく好きだと思いました。見るからに綺麗になっていくことが嬉しいのはもちろんですが、何かをとことんきわめてどこまでも美しくしていくことことが本当に楽しくて、こういうことが好きだなと思いました。ただ、今回は、質は2だと始めにお父さんが言っていました。どれぐらいやるべきなのか、そのバランスが難しく、もっと磨きたい気持ちをぐっとこらえました。
 お父さんは完成形のイメージをはっきり持っているのだと思いました。潔く、けど、ある程度の質を持って次々に進みました。
 脚立の立て方でも、とても急な斜面で、それもデコボコなのでどういう向きで立てるのかすごく難しかったです。さび取りを専攻してしようとある場所に脚立を立てたかったのですが、上手く立てられずになおちゃんと断念していたところがありました。しかし、お父さんは、なんともないように立てて、作業してしまいました。すごいと思いました。的確なイメージ力をもっともっと鍛えたいです。

 なおちゃんと一緒に補助に入らせて貰う中で、ハッとさせられることばかりでした。
 なおちゃんは、お父さんの左手みたいになっていました。存在感を消しました。静かにお父さんに沿わせ、邪魔にならないところにいました。足を引っ張る補助と倍速で仕事が進む補助があると身に締めました。
 ペンキに限らず色々な準備で、一番時間がないのに、一番いっぱい資料集めをしてくれていたのはなおちゃんでした。補助はリーダーさんと同じぐらいに準備が必要な役割なのだと言うことをなおちゃんの姿を見て感じました。その場に応じて動けるためのパーツ集めが必要です。なおちゃんはそれを絶対に怠らなくて、それも楽しんでそれをやっていて、なおかつやったことを見せません。甘えがないです。本当に尊敬します。

 後半は、とても早かったです。次から次へと景色が変わっていって、新しい色になっていく様子は見ていて面白いぐらいでした。
 作業をしていると、ハケでのペンキ塗り舞台のみんながひょこひょこと色んなところから現れました。カラフルな服で、手にはバケツとハケを持って、山の中を歩いている姿が物語の世界の小人みたいで、自分もその一人だけどすごく可愛らしかったです。自然いっぱいで、家の形もすごく夢があるわくわく感と、温かみがある大井が丘が私は大好きです。

 ここもやりたい、次はあっち行きたい、と目的のものだけ見て作業していたらあっという間に時間が過ぎていて、6時前でした。そろそろご飯にしよう、とお母さんに言われたとき、びっくりしましたが、お母さんに言われてみてお腹はぺこぺこになっていると気がつきました。
 14人もいれば本当に早かったです。ずっと床下の同じところにいたのですが、出てみると景色が変わっていて、すごく嬉しくなりました。ただのグレーなのだけれど、楽しそうなグレーに見えました。気のせいなのかグレーが生き生きして見えました。みんなが楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
 急いで片付けをします。庭では次の準備をお母さんたちが始めてくださっていました。火が燃えているのを見るとワクワクしました。
 
次はお楽しみのBBQです。
 お腹がはち切れそうなぐらいいっぱいお肉を食べました。ほんとうにおいしかったです。また、長芋や厚揚げは初めてで、見たときはびっくりしましたが、1つ食べてみて一目惚れしました。みんなでも食べられたらいいなと思いました。
 火を囲んでワイワイいいながら食べる。ただそれだけで安心した気持ちが広がりました。
 締めに頂いたお父さん特製のしめさば。最高においしかったです。ほっぺが落っこちそう、という表現が、嘘くさくなくて、こういうことなのだと分かります。
 お父さんが裁く姿を見させて貰いました。道具から、構えから違いました。お父さんの名前入りの包丁で、職人さんみたいでした。足の引き方、持ち方、置き場所など、全てが美しくて、その集大成が美しいしめさばなのだと思いました。
 柔らかい魚の身を切っていると思えないぐらい、スーッと包丁が入っていって、お父さんの包丁へのこだわりを感じました。
 しめさばの切り方は一本ラインを入れてから切ることとか、締め方とか、色々教えて貰いました。宝の知識だと思いました。
 庭に持って行ったとき、みんながすごい嬉しそうに「わぁぁぁぁ」と言っていて、私が得意気になってしまいました。
 机にみんなが揃うのが待ち遠しくて、さっきまでとは反対に、待つ時間が異様に長く感じたほどでした。

 あゆちゃんからのプレゼントも嬉しかったです。お父さんお母さんにこの人に似合う、と言ってもらいながら、それがしっくりするのがすごいと思ったし、自分では選ばないようなものでも、これはどうか、と言ってもらってみて自分が広がる感じがしました。

 ペンキ塗り、もう少しできたら良いなと思います。
 今度の掃除もしっかり綺麗にしたいです。
 書きたいことがあって、書き切れないけれど、本当に本当に濃い時間でした。 
 読んでくださりありがとうございました。