「もえちゃん」 つき

4月5日

 もえちゃんのシスターをさせていただいていて、今の自分にとってとても助けになっています。
 最近、なんだかやる気が出ないことが多くて、自分でもこんなんじゃダメだ、と思っていたところでした。シスターをさせてもらっていると、自然としっかりしなければ、と思えて強い気持ちでいられると感じています。もえちゃんがなのはなに慣れて、少しでも安心していられるように、なのはなを好きになってもらえるように、楽しいと思ってもらえるように……もえちゃんのことを思いながら過ごしているとすごく力が沸いていきます。自分のためだったらできないことも人のためだったらできることがたくさんあるな、と思います。目の前の人のために尽くすことは、こんなにも自分のプラスになるものなのだとすごく実感しています。人のためだったらどこまでも自分の力を用いていきたい、それが自分の幸せに繋がっていくと心から思います。
 野菜の調べ物など、直接もえちゃんのためにすることではないことでもやる気が沸いてきて、何かを成し遂げられたわけではなくても充実感があります。こうやって生きていったらいいんだな、と心で理解できたように思えて、すごく希望がわきます。

 もえちゃんはとても頑張り屋さんです。一昨日、初日の作業では、アスパラの草取りと田んぼの溝切りをしました。休まずに皆と一緒に最後まで作業をしてくれました。昨日は、滝川横の溝切りと、開墾をしました。今年一暑いくらいだったので、気温的にもキツかったと思うのですが、少し休みながらもなんとか最後まで一緒に作業をしてくれました。
 外に出るのは今年に入って7日目くらいだと言っていたので、気にかけて声をかけながら作業を進めていたのですが、いつも笑顔で「大丈夫、できます。」と言って一生懸命に作業をしてくれています。溝切りや開墾は体力のいる作業で、私も結構疲れたので、もえちゃんは相当キツかっただろうし、疲れたと思います。それでも弱音を吐かずに皆の中で作業をしてくれているもえちゃんの姿に私もすごく力をもらいました。
 今日は疲れが出てしまったようで、午前は室内で日記や読書をしていました。3ヶ月ほど外に出ていなくて急に頑張りすぎたのかな、と思います。私は来たばかりの頃、自分が疲れているのか疲れていないのか全然分かりませんでした。もえちゃんも同じだと思います。もう少し気を使えたら良かったな、と思います。
 私自身も強がってしまったり、周りに気を遣いすぎて自分から言えなかったりして辛くなることが今でもあって、もえちゃんと一緒にいると自分と同じにおいを感じました。構い過ぎるのは良くないけれど、今は無理をしてはいけない時期なのかなとも思います。もえちゃんにとって今1番良い選択がその時々でできるように、私もサポートしていきたいです。

 もえちゃんと一緒にいさせていただけると、もえちゃんの優しさや誠実さをひしひしと感じます。慣れない環境で緊張や不安があっても笑顔を向けてくれて、なのはなのことを知り、慣れようとしてくれています。私たちのペースに一生懸命合わせてくれようとしてくれているのをすごく感じます。もえちゃんは、「私動作が遅いんです。」と言っていました。私も同じで、来たばかりの頃はとても皆に合わせるのが大変で追い込まれながら結構なプレッシャーとなっていたので、もえちゃんも明るくしてくれているけれど相当頑張っているのだろうな、と思います。その様子を見ていると本当に誠実で真面目で優しいな、と思います。自分も甘えてはいけない、と背筋を正されます。もえちゃんと一緒にいて、学ばせてもらえることがたくさんあって、力をもらえることがとても嬉しいです。
 
 午前中室内にいた時、お花見の準備に誘っていただきました。今日は気温が低くて室内にいると結構寒かったのですが、外に出て太陽の光が当たると温かくて太陽の力を感じました。気分も晴れて気持ちが良かったです。もえちゃんも疲れが大分とれたようで、一緒に準備をしてくれました。良いタイミングで外に出られて体を動かせて良かったなと思いました。
 古畑でのお花見はとても幸せな時間でした。この日を待っていてくれたかのように満開にさいた桃の花や桜が華やかで本当にきれいでした。なのはなの黄色と、桃と桜の微妙に違うピンクと、空の青のコントラストが春を思わせて、気温は少し寒くても心は温かかったです。
 アンサンブルやあんなちゃんの桃クイズや、お父さんお母さんの桃の木の下でのライブ、最後に歌った「桃の歌」でもすごく温かい気持ちになって落ち着く時間だったな、と思います。桃の歌は、最初に聴いたときは歌詞の意味が分からないところもありましたが、なのはなにいて桃の話を聞かせてもらったり教えてもらっていて、どんな作業をしているのかが分かったし、直接作業をしているところを見させていただいたり一緒に作業をさせたもらっていると歌詞を理解できて、情景が目に浮かびました。桃の木を囲んで皆で桃の歌を歌えるなんて、とても感動的な、安心できる幸せな時間でした。