「全部、誰かのために」 ゆい

4月5日

 午前中はあんなちゃんとはるかちゃんと、ちさちゃんと、桃の人工授粉をしました。少し風がありましたが、予定していた木をほぼ終えることができました。池上桃畑につくと、2日前と較べて一気に開花が進み、満開と言えるほど咲いていました。
 ちさちゃんが、花の中心近くの色や、おしべが赤いものと、薄い色のものがあることを、どういう違いかとあんなちゃんに尋ねました。あんなちゃんが、開花したばかりのものは色が薄く、次第に、色が濃くなるのだと教えてくれました。色で、どれくらいの若さか分かるのかと、面白かったです。色を頼りにすれば、咲いたばかりの花を優先して、確実に人工授粉もできることを知りました。

 昼食は、古畑でお花見をしながら頂きました。あんなちゃんが、ブルーシートを拭くようにいってくれて、雑巾をもって取りかかったのですが、身体がすごく動くのがちょっと驚きというか、嬉しかったです。
 あんなちゃんが、「少し時間がおしているんだ」と、私たちを迎えにきて言ったとき、私は、大急ぎで準備に参戦しようと思いました。うまく言えるかどうか。私は、ふっと、身体が軽くなって、私は、自分のために動くと苦しかったのだ、と思いました。
 全部、誰かのために、自分の身体をつかって、思い切りうごいて、自由に動いて、全力を使って生きたら、すごく嬉しいのではないか、という感覚が身体をかすめていくようなきがして、これを逃したくないと思いました。きっと、これでいいのだ、と思い、(お願いです神様、この感じで生きられるようにしてください)と思いました。

 お花見は、アンサンブルの演奏と、桃のクイズ、お父さんお母さんの歌、締めは桃の木を囲んで、桃の歌を歌いました。
 自分の家の庭で、すぐに茣蓙を敷いて、花を愛でながらご飯を頂き、演奏もあり、という贅沢は、普通はできないだろうなと思いました。桃の歌の歌詞を改めて感じてみて、私も、同じなのだと思いました。なのはなで、気持ちを吹き込んで貰って、この歌詞の女の子のように生きられるのだと思うと、満たされる気持ちになりました。お父さんとお母さんが笑っている姿をみると、安心して、私の家はここだな、と思いました。
 実行委員をしてくれている、あんなちゃんとのりよちゃんは赤いチェックのシャツをきて、とても綺麗でした。のりよちゃんが、夕食のときだったか、「あんなちゃんと目があうと、どきっとした」というようなことを言っていて、私は、このところ、あんなちゃんと桃畑に行く機会が多くて、いつもそんな思いをしていると感じました。あんなちゃんの笑顔が、胸に染みいって来るくらい、とても綺麗で、あんなちゃんが好きな気持ちと、あんなちゃんに受け入れてもらっている気持ちでいっぱいになりました。

 

 午後は、部活があり、かにちゃんが、楽譜を細かく区切って教えてくれました。かにちゃんが区切って教えてくれると、魔法のように、叩けるようになります。それが、本当にすごいと思います。かにちゃんが、ずっと柔らかな表情で、時々「ふふ」と笑うのがたまらなく好きです。今日のかにちゃんは、タイムトライアル後だったからなのか、眼鏡をかけていなくて、一層、艶やかな綺麗さがありました。
 かにちゃんがつける強弱を、少しでも自分のものにして、ドラム演奏を通して自分を深めていきたいと思いました。私は、集中力がないのですが、今、安心して、もっと全部を投げ出して集中できるようになっていきたいです。

 
 話は変わりますが、やすよちゃんと話していて、やすちゃんも山本周五郎さんの「さぶ」を今読んでいるそうです。「もっとはやく読めば良かったよ、本当に素敵だね」と話していて、共感できることが嬉しかったです。やすちゃんが、いつも声をかけてくれて、一緒にいてくれることが嬉しいです。