「桃の1日」 ゆい

4月3日

○まことちゃんの誕生日

 正直で、真面目で、楽しいことをいって空気を和ませてくれるまことちゃんが大好きです。まことちゃんは本が大好きで、一昨日も、山本周五郎さんの本をたくさん寄付してくれました。まことちゃんと同じ本が好きというのが嬉しいです。今日は、まことちゃんのことを思いながら、桃と菜の花のライトアップをしました。まことちゃんがお姉ちゃんでいてくれて、一緒に過ごせることが嬉しいし、これからも、一緒に過ごし、たくさんのことを共有していけることを考えると幸せです。まことちゃん、お誕生日おめでとうございます。

○桃の1日

 今日はやることがたっくさんあるのですが、どうしても日記を書いておきたいので、大急ぎで!
 朝食前から、あんなちゃんの手元で防除をさせてもらい、午後は人工授粉と、1日、あんなちゃんと桃の作業に入らせてもらいました。すごく、嬉しかったです。
 実は、昨夜は、楽しみと、(自分で大丈夫だろうか)という緊張で、眠れませんでした。朝食前から、午前中いっぱい、あんなちゃんと全ての桃畑をまわり、防除をしました。あんなちゃんが動噴を使って、薬液を散布しやすいよう、ホースの引き回しをするというのが主な仕事でした。最初は、あんなちゃんの足下に一番注意し、あんなちゃんがどちらへ動くのかというのを感じながら、ホースをひきまわしていきました。
 そのとき、あんなちゃんは、かならずどの畑でもプラン通り、規則正しい動きをしていることが分かりました。午前中になると、すこし余裕ができてきて、あんなちゃんの身体全体から、桃の木のほうまで目を移しました。池上桃畑にいるとき、あんなちゃんの動きと、ホースの先端から出る霧と、それを浴びる桃の木をみていると、これは、防除というよりも、あんなちゃんが、桃を優しく手入れしているという感じだと気づきました。
 霧が柔らかいシャワーになっていて、桃の木の枝、花、すべてに行き渡るように、手入れをしているようでした。桃の花はピンク色で、見た目も女の子だと思います。その女の子が、手入れされているような印象をうけました。あんなちゃんは、桃の木に人格を見ているのではないかという気がしました。

 あんなちゃんは、ずっと桃を見てきて、無駄のない綿密なプランで世話をしているのだと思いました。あんなちゃんの真面目さ、正確さを感じ、また、桃を大事に思う気持ちで、桃に接しているのだと感じました。私の方をみて、ふっと笑ってくれるあんなちゃんは、本当に、うっとりするほど綺麗でした。
 午後の人工授粉は、るりこちゃん、ちさちゃんも一緒でした。(憧れのピンクのふわふわ梵天で、花をぽんぽんとするやつではないか)と思い、嬉しかったです。岡山夢白はやくに花粉が入っていないということも知り、驚きました。
 梵天のピンクの正体は石松子というピンクの粉でした。(いし、まつこ、という名前みたいなやつだな)と思いましたが、これが可愛い色で、増量剤という良い仕事をしています。
 これは、スピードが要される仕事だと感じました。これで、結実するのだものな、と思うと、慎重な心持ちにもなりました。
 こんな贅沢な日はなかなかないと思いました。あんなちゃんと一緒に1日過ごし、花が咲いた桃畑をまわり、作業も覚えて、あんなちゃんの仕事する空気を感じられました。
 集中した緊張で疲れた感じはします。でも、とても充実していて嬉しかったです。
 
 短いですが、次のやるべきことへうつります。


 私は、人のために生きます。私は過去を全部捨てて、今を楽しめるようになります。私も、なのはなの子として、威厳と尊厳をもち、人と心を通わせることのできる人間になります。