【山小屋便り2月号】「新しい自分に、一皮むけた! NHF紅白歌合戦」 けいたろう

なのはなの年末恒例『NHF紅白歌合戦』を、19時から24時半まで行いました! 全16チームが生演奏のバックバンドにのせ 、歌い、踊り、演じました!

ストローでふくらませたシャボン玉がむくむくとその球を大きくさせて、どこまで膨張するのだろうかと期待を胸にしている。そしてついに人の顔くらいまで成長したそれは、はたと気が付いたらはじけていた。夢か幻か、しかしそれはたしかにそこにあって我々を魅せていた。

これは2019年の暮れに幕を開けた、なのはな紅白歌合戦を形容したものである。まさに新たな別の世界への扉をひらき、その先を覗いた気分であった。私は今回紅白初参加である。

全16チーム存在し、バンドメンバーによる生演奏によって、ダンスあり替え歌あり寸劇ありのなんでもござれのステージショウが開かれた。私はマイケル・ジャクソンの『ビート・イット』チームの一になり、紅白実行委員の一人としても動くことになった。『ビート・イット』チームはなかなか全員揃って練習する機会がなかったが、合わせたり、替え歌を考えたり、演出をどうするかを話し合えたのは良かったと思う。紅白実行委員ではステージを照らす照明の手伝いや、会場の設営、紅白を盛り上げるための寸劇、クイズや質問などを考えたりした。本番までの数日間、準備に励んだ。

オープニングの寸劇ではジャン・ケイタとして登場し明石さんや、干支たちとたわむれた。久々(?)の2人の再会である。脚本はなおさんが考えたもので、これからはじまる歌合戦を盛り上げるにはぴったりだ。私もとても楽しみになってきた。初参加で、うまくやれるだろうかという心配も少しはあったものの、ほかのチームのパフォーマンスを観たり、その場の空気を満喫するぞという気持ちの昂ぶりの方が勝っていただろうと思う。

次から次へと驚くべき演出が繰り出される。白組も紅組も圧倒的なヴォリューム感でステージを彩り観客を沸かせていく。ウィンターコンサートにちなんだ楽曲が多めだ。内容も個性的なものから、コンサートのパロディまで。特にパロディに関して言えばどうしてここまで上手い具合に台詞を変えて面白く出来るんだと驚いた。替え歌も英語歌詞にも関わらず語呂よくメロディにばしっとはめてくるあたりはさすがだと思った。いつ練習したんだろうというクオリティだ。なのはなっ子の底力ここにありといった感じである。英幸さんやあゆみさんのステージもあった。コンサートの1曲目である『バッド・ロマンス』の替え歌を披露し、2人の仲の良さや、なのはなを想う気持ちが伝わってきた。また来年も是非出場していただきたい。

あゆみちゃんと英幸さんの、『バッド・ロマンス』の替え歌に、会場は一層盛り上がりました
卒業生のりかちゃんも出演してくれました!

私達のチームの出番は後半にある。そのことが頭の片隅にあった。他のチームのように盛り上げられるだろうか。自分の演出ができるだろうか。後半の寸劇がはじまった。私はあゆさんがウィンターコンサートで着用していた衣装を身に纏い、髪の長い女性用のかつらをかぶってステージにたった。ヒールを初めて履いた。足元がふわふわしていておぼつかない感じだ。なるほどヒールというのは背は高くなるけれど、白鳥が優雅に泳ぐ下でせわしなく水を掻いているように隠れた苦労があるのだと納得した。私はふらふらで歩いていた。それですぐにばれてしまったのは悔しい!

『ビート・イット』チーム

ついに私達のチームの出番が来た。メンバーはリーダーののんさん、さやねさん、えつこさん、みくさん、さやさん。この6人がこの曲をやるとなって顔合わせしたとき、このメンツならどんな『Beat it』にしていきたいのかという事を話し合った。替え歌するにしたってコンセプトがなくちゃいけない。結果、過去の駄目な部分をぶちこわし新しい自分になる、というようなテーマになり、それに沿った歌詞と演出、衣装になった。みんな不良風だったり野生的な格好をし、手にはそれぞれ異なった武器を携えた。ギターソロのパートでは各々が前向きな言葉を口にした。会場は盛り上がっているように思えた。心配することなかった。みんなが暖かく包んでくれた。自分も一皮むけたような気がした。

■紅白歌合戦に熱中!

歌合戦も終盤に近づくとプレミアムショーだ。そう、お父さんとお母さんがそれぞれ1曲ずつ歌う。実はなおとさんと私はそのどちらともに演出を添えることになっていた。お父さんは井上陽水の『傘がない』を歌った。私はこの曲を知らなかったので予め何度か聴いていた。不思議と歌詞がすっと頭に入ってきた。なおとさんと私は女装し、傘を持ち、躍った。歌の世界観とマッチしているのかどうかというのは置いておくが、お父さんの歌声には男ながらうっとりする。ダンディーであり情緒が深い。

お母さんは中島みゆきの『銀の龍の背に乗って』を歌った。曲前のMCを考えて欲しいとのことであったので、せっかくだから歌番組的なものがいいだろうと考えた。イントロは24秒あり、俳句のようにリズム良く紹介できたらいいなと思って作った。割と違和感なくお母さんの歌にすっと繋げることができたとこの部分については自負している。私となおとさんでお母さんをステージまでエスコートした。お母さんはとびきりの笑顔であった。ステージに立つとお母さんのサイドには私とれいこさん、なおとさんとゆりかさんがそれぞれ龍のような優雅な動きをして歌を引き立てた。最後にはりゅうさんが翼をはためかせながら登場し、ここが最もインパクトがある場面になったんじゃないかと思う。

お母さんのステージ『銀の龍の背に乗って』

いつのまにか年を跨いだこともみんな忘れて紅白歌合戦に熱中していた。夢のような素晴らしい時間だった。みんなの新たな一面も見ることが出来たし、やさしさで一杯に包まれていた音楽室が嬉しかった。自分も楽しいし、みんなをどうやったら楽しませることができるだろうかということを考えることで成長することもできるなのはな紅白歌合戦。他のどこにもないただ1つのイベントだ。