「財産として」 つき

2月17日

1日遅れですが、昨日のことを書きます。
昨日は、金時太鼓コンサート『音の響宴Ⅱ』の本番でした。本番は本当に楽しかったです。アンコールの『ひらいた変奏曲』では、旗を振らせていただきましたが、終わりに近づくにつれて“終わってほしくない”という思いで、楽しくて仕方ない! というかんじでした。

前夜はなかなか寝付けず、ソワソワしていましたが、当日は意外と落ち着いていました。ホールでは最初に集合して、照明、音響、舞台のスタッフさんの紹介、最終確認などをしました。竹内は、「練習は厳しく、本番は楽しく」「本番で間違えても、絶対にしまった! という顔はしない、周りが間違っているんじゃ、というくらい堂々としてればいい」「ハプニングがあっても落ち着いて、次に気持ちを向ける、失敗したことを考えてもどうにもならないのだから、それより先のこと、未来のことに気持ちを向ければいい」と話してくださいました。お父さんも教えてくださることと同じで、嬉しかったです。とても明るく前向きな気持ちになって、後は思いっきり楽しんでやろう! と思えました。最後に皆で「オー!」と、かけ声で気合いを入れて準備に移りました。

その後私たちは、アンコールで使う旗の最終チェックをしました。旗を振っている時に回ってしまわないように固定していたテープが剥がれていないか、きれいに見えるかを確認しました。旗を振るのは思っていた以上に難しかったので、不安な気持ちもありましたが、もうやれることはやったのでやるしかないと思いました。
お昼をいただいている時に、マリンバ奏者の浜さんがたくさんマリンバについて話してくださりました。私はマリンバという楽器を今回初めて見て演奏を聴かせていただいたので、どの話も新鮮で聞かせていただけて嬉しかったです。
昼食後はヘアメイクと着替えを済ませ、本番に向けて待機し、気持ちを作りました。竹内さんが、「お父さん達来たよ」と教えてくださり、当たり前なのですが“いよいよだな”と思いました。お父さんお母さん、皆が来てくれていることがすごく嬉しくて、絶対に恥じないように何があっても堂々と演奏しよう、と決意できました。良いのか悪いのか、緊張よりも楽しみな気持ちの方が大きかったです。
本番直前に、出演者全員で「頑張るぞ! オー!」と小さな声で円陣を組みました。改めて、このステージで金時太鼓保存会の一部となって出演させていただけることがありがたいなと思いました。

なのはなの演奏は一曲だけです。その分今回演奏させていただいた『風の舞』という曲に気持ちが入りました。『風の舞』は3曲目でした。2曲目の『金太郎囃子』を袖幕で見ていて、気持ちを整えました。竹内さんが、こそっと「思いっきり楽しんで」と笑顔で声をかけて下さいました。太鼓を教えていただくようになってから10か月、ずっと優しく厳しく楽しく教えて下さり、ここまでこれました。この舞台に立たせていただけるのも竹内さんのご指導のおかげです。そんな竹内さんに直前に声をかけていただいて、すごく心が落ち着いて、嬉しかったです。何よりも力が沸いてきました。
その後、隣の袖幕から待機をしていたふみちゃんと目が合いました。お互いに満面の笑みで笑い合って、竹内さんの「楽しんで」というお言葉のとおりに楽しむ気持ちをその一瞬で共有できたかんじがしました。ふみちゃんの笑顔もきれいで、すごく嬉しかったです。
『金太郎囃子』が終わり、保存会の方達がはけてきました。袖幕ですれ違う時に、「頑張って」と小さく声をかけてくださったり、笑顔でガッツポーズをして下さいました。そのことも、ものすごく嬉しくて大きな力になり、気合いが入りました。
『風の舞』の演奏が始まると、自分も含め、今までにない皆の集中した空気を感じました。お客さんが入っていることや照明によっても、緊張感や気持ちの高まりが最高潮に達しました。演奏中はただお父さんお母さん、皆のことが頭にありました。見に来れなかった皆も含め、なのはなの皆から大きな力をもらって演奏ができました。
演奏中はやっぱりいつもよりも力が入りました。私はバチが折れたりというハプニングはありませんでしたが、叩いていていつもとは何かが違うと思いました。でも、いつもよりもなんとなく力強い音が出せたような気がしました。演奏は一瞬で終わってしまって、気づいたら終わっていました。
出番の後は、2階席で保存会の方の演奏を見ていました。自然と自分が祈るような気持ちになっていました。たった数日一緒に練習し、保存会の方の練習や真剣な様子を見させていただいていただけですが、無事に曲が終わると、こっちまで「良かった」と嬉しくなりました。

アンコールでは、旗を振らせていただきました。曲もすごく明るく賑やかな曲調で、出演メンバー勢揃いでの演奏だったので、一緒に少しでも盛り上げることができて光栄でした。本当にすごく楽しくて、旗を振るのはそれなりにキツいはずなのに、全然きつさを感じなくて、むしろずっと続いてほしい、と思ってしまったほどでした。見に来てくれていた皆の姿も見えて嬉しかったし、本当に楽しかったです。思いっきり楽しめました。
コンサート終了後、集合した時に竹内さんが「本番が1番よく叩けていた」と言ってくださいました。その言葉を聞いて、安心したし本当に嬉しかったです。達成感に満たされました。
まだまだ未熟なところばかりですが、今の自分が出来る限りで精一杯演じきって演奏ができたと思います。これも、竹内さん、金時太鼓保存会の皆さん、そしてなのはなの皆、お父さんの母さんのおかげです。皆に感謝して、この経験を自分の財産としてこれから成長していく糧にしていきたいと思います。ありがとうございました。