「約束を果たす」 るりこ

1月23日

○お母さんの誕生日
お母さん、お誕生日おめでとうございます。
今日、お母さんはお留守だったけれど、心のなかにはお母さんが向けてくださる笑顔が浮かんでいました。今日は日記で、感謝の気持ちを届けます。

先日、お母さんが改めて、みんなに話してくださった言葉がありました。
「お母さんは摂食障害を治そうなんて、思っていないよ。お母さんは優しい世の中を広げる、仲間集めをしているんだ」
悲しい出来事があって、そのことに対してお母さんは本気で怒っていました。お母さんが、この思いがみんなに届いてほしいと、力強く、この言葉を言いました。
上手く言葉にできないけれど、わたしはお母さんのその姿と言葉を聞いたとき、嬉しかったです。お母さんは、わたしたちのことを1人の人間として真っ正面から向き合ってくださっている、そう強く感じました。摂食障害だから、障害者だからできない、可哀想、じゃなくて、お母さんは先輩たちが切り開いてくださった希望を信じて、わたしたちに本当のあるべき生き方を示してくださいました。わたしにも生きていく使命がある、摂食障害になったからこその生き方があるんだということが、お母さんの言葉から伝わってきました。

ちなつちゃんのシスターをしたとき、自分がなのはなに来たときのことを思い出しました。治ることが怖くて、お父さんとお母さんに酷い態度をとってしまったことがありました。お母さんはそのとき、真っ正面からぶつかってくださって、わたしのことを叱りました。その翌日、校長室でお父さんとお話をしていると、お母さんが入ってこられました。お母さんはわたしの顔をみると、「おはよう」とこれまでと変わらぬ笑顔を向けてくださいました。そのときのわたしは驚いたことを覚えています。怒るでも、無視をするでもなく、お母さんは変わらぬ態度でいてくださいました。そのときわたしは自分が間違っていたと気がつきました。お母さんはわたしのことを待ってくださっている、わたしがここで治ることを信じてくださっていると思いました。
わたしから言葉が出ました。
「お母さん、わたし、お母さんがしている仲間集めの一員になりたいです」
お母さんは、笑って言いました。
「よし! 母さん、嬉しいわぁ」

わたしは回復の軌道にのるまでが人一倍長かったです。お父さんとお母さんに、たくさんたくさん迷惑をかけました。
それでも、お父さんとお母さんは諦めないで、ずっと信じて待っていてくださいました。

校長室に行くたび、お母さんは笑顔を向けてくださいました。お母さんが掛けてくださる言葉は全部、わたしの宝物です。お母さんがわたしのことを理解して、良いところも悪いところも全て知った上で、受け入れてくださいます。過去の傷も、今も、お母さんがいてくださるから、自分を肯定できることがあります。
シスターをしていて思いました。回復の道のりは、お父さんとお母さんにたくさん迷惑をかけたけれど、そんな自分だから感じられることもあると。

自立に向かうなかで、まだまだ自分に足りていないところばかりが目に入って、くじけそうになることもあります。でも、そんなとき、お母さんが掛けてくださった言葉を思い出します。
「母さん、るりこのことが大好きなんだ」
わたしにはお父さんとお母さんがいます。なのはなの子として、お母さんと交わした約束を果たすべき役割があります。だからわたしは、勇気をもって前に進みます。

お母さん、お誕生日おめでとうございます。そして、いつも本当に本当にありがとうございます。
お母さんのことが大好きです。

 

○悔しい気持ち
ちょっとしたことですが、昨日今日で感じたことがありました。
昨日はソフトバレーをして、今日は河上さんも一緒にセブンブリッジ大会をしました。わたしはこれまでずっと、勝ち負けがつくことが嫌いでした。だから本気になれなくて、いつも負けを選んで、自分が傷つかないように守って生きてきました。
でも、昨日今日と本気で勝ちたいと思っている自分がいることに気がつきました。負けたら本当に悔しさを感じました。この気持ちはこれまでなかったんじゃないかと思いました。勝つ喜びもないけれど、負ける悔しさも感じてこれなかった自分の心の変化に気がつきました。
みんなのなかで自分をさらけ出しても大丈夫だと思える安心感が、自分のなかで強くなっていると思いました。

おやすみなさい。