
12月31日 夜のなのはな
なのはなファミリーの1年の締めくくり、NHF紅白歌合戦、本番の夜がやってきました。
夕食前から、非日常な衣装やメイクを施したみんなと
廊下で出会うたび、各チームの演出がどんな風になっているのか
楽しみな気持ちが膨らみました。
チームのみんなと考えた替え歌や演出をみんなの前で披露できることも嬉しかったです。
午後7時。
2019年NHF紅白歌合戦が開幕しました。
実行委員さんのオープニングから始まりました。
オレンジ色のサテン布が登場し、ウィンターコンサートで登場した明石さんとジャンさんが登場しました。
オレンジ色の布がぱっと消えるとそこには干支達が並んでいます。
それぞれの動物達が、なのはなの紅白歌合戦の楽しさや紅白歌合戦を行う醍醐味を話しました。
なのはなファミリーにはいつも自分の殻を破り表現できる場があります。
それは一人だけでつくるものではありません。
チームの人と、自分達の伝えたいことを生み出し、昇華し、形にしました。
そのステージを全力で演じ、受け入れてもらい、お父さん、お母さん、みんなに評価してもらい、
今の自分を知ることが、自分の成長をそっと後押ししてくれる勇気になります。
実行委員さんの優しいメッセージがこれから演じ、
役になりきり表現し伝える決意を後押ししてくれました。
そして紅白歌合戦にはテーマがありました。
「行く私、来る私」です。
今年出会った自分、そして来年に出会う自分。
この紅白歌合戦で今の自分を表現しきって、新たな出会いに繋げたいそう思いました。
今回のNHF紅白歌合戦は全8回戦あり16組が出場しました。
中にはスペシャルゲストもたくさん入ってくれて盛りだくさんです。
対戦が始まると1曲、1曲、各チームが作る世界のなかで歌や劇、ダンスを感じました。
なのはなでの日常やなのはなで得たことを面白く劇と歌にしたチーム。
前向きに自分を作っていく決意を表現したチーム。
歌とダンスに力を入れ美しく表現したチーム。
今の自分の気持ちと重なる歌を全力で歌ったチーム。
どのチームの演出にも、自分達がここで一緒に成長してくるなかで
一緒に共有したことがたくさん入っていて、
そのなかでだから、面白く、でも真剣に受け取ったり演じたりできると思いました。
この期間を通して、チームで作った1曲に誠実になり、
みんなが自分の殻を破って表現する姿に心が動く場面が何度もありました。
私はバックバンドとしてギターも弾かせてもらったのですが、
みんなの思いのこもった歌詞や演出を一緒に表現させてもらえることも嬉しかったです。
いつも演奏している曲がまた違う形で演奏できて新鮮でした。
後半のトップバッターには、あゆみちゃんとひでゆきさんのおしどり夫婦チームが出場しました。
あゆみちゃんとひでゆきさんのお互いを思う素敵な替え歌に見ている私達も幸せな気持ちになりました。
紅白歌合戦のとりは、お父さん、お母さん対決です。
先攻はお父さんの「傘がない」です。
お父さんの力強い歌声が会場に響きます。
実はお父さんに内緒でドッキリな演出を考えていました。
紅白ならではで少しはめを外したおちゃめな演出にお父さんもビックリでした。
後攻はお母さんです。
「お月様ほしい」を歌ってくれました。
私はこの曲を聞くといつもお母さんがたった1人の人を思って歌っているように感じます。
そしてその1人のなかに自分もいます。
お母さんの声と歌詞が心の中に溶けていくようでした。
曲が終わりお母さんが退場すると、アンコールがかかりました。
けいたろうさんとなおとさんにエスコートされて登場したお母さんは、
私達に「銀の竜の背に乗って」を歌ってくれました。
全ての対戦が終わるともう年も明けて、0時を超えていました。
結果発表の前にみんなであけましておめでとうの挨拶をしました。
年を越えて新たな年に来たと思うと気持ちが引き締まるような思いがしました。
今ここにいる人と迎える2020年、この年にどんな出会いが、
どんなことが待っているのだろうとそっと期待しました。
結果発表です。
実行委員のあゆちゃんとなおちゃんが得点を数えてくれました。
白色と紅色の花がひとつ、ふたつと数えられていきました。
結果は紅組の勝利でした。
お父さん、お母さんは、「どのチームも甲乙つけがたかった」「みんな良かった」と言ってくれました。
これまでチームのみんなと作り込んできたものを堂々と表現できて、
今の自分で堂々と評価を受けられること、楽しんで演じたり勝負ができること、
そういうなかにいられることが一番嬉しいと思いました。
みんなのなかにやりきったという空気がありました。
なのはなファミリーの2019年が締めくくられました。
この期間、1年の締めくくりに表現するものを
チームのみんなと昇華し突き詰められた時間がかけがえのないものでした。
2020年どんな1年を作っていくのか、新たな出会いに期待し、新たな自分を作っていきます。
(まえ)