【山小屋便り11月号】 「ステージの一部としての表現を ―― 『ビート・イット』のダンス考案・振り入れ ――」 あけみ

「自分から離れる」

自分から離れて、なのはなのステージの一部として自分の身体と頭、心をつかう。

いつもお父さんお母さんが教えてくれる利他心の気持ちです。

私は『ビート・イット』のダンスを考案する過程で、そのことをもの強く感じました。

最初、お母さんやゆりかちゃんから、「『ビート・イット』のダンスを考案できないか」と話があった時、楽しみな気持ちで、(やってみます)と言ってみたものの、本当に自分ができるのだろうかと不安でした。

8月中旬に話があり、10月に卒業生ののんちゃんがなのはなに帰ってくる時に、一度、考案したダンスや構成を相談するというのを1つの目標にダンスを考案し始めました。

硬式バレーの練習や畑、楽器など他の音楽練習なども同時に進めていきます。主に隙間の時間でダンスを考えたり、材料を集めました。

1つひとつの振りを区切りながら、着実に振り入れを進めました

『ビート・イット』のダンスの振りを考えている時、お父さん、お母さんがしてくれた集合の時の話がとても印象に残りました。

「彫刻を掘る時、プロの彫刻家はその形を自分で作ろうとするのではなく、もう彫られるべき姿はそこにあって、それを彫っていくだけ。あるべき姿、彫られるべき姿を見つけるだけ」

という話でした。

自分でどうにか無理やりコントロールしようとするではなく、あるべき姿になるように自分の最善の力を尽くしていくということでした。そして、それは生き方にもつながると教えてくれました。今の私にぴったりの話でした。

■作り上げる過程

ダンスの考案は、主に最初にお母さんから曲のイメージなどを教えてもらったり、マイケル・ジャクソンのダンスを見てイメージを膨らませたりしました。

メンバーは、お母さんとも相談して、最終的に曲の前半は10人程度で踊り、その後、大人数にする構成で進めています。前半のダンスは、2つのパートに別れていて、掛け合いのようにしました。

また、構成を考えるのに困っていたら、まゆみちゃんが、「こんな構成はどう?」と一緒に考えてくれた部分もあります。卒業生ののんちゃんも、帰ってきた時にダンスの大まかな構成や振りを見てくれました。色々な人に助けてもらってつくることができています。

また、お母さんが、「どうなるか分からないけれど、サビの簡単な振りは皆で踊れるようにしてほしい」と言ってくれて、習慣的に行なっている筋トレや柔軟などのあとに、みんなで練習をしています。

「このダンスが踊れて嬉しい」

「楽しい」

と言ってくれる子も多くて、みんなの笑顔を見る時、とても嬉しいです。

ウィンターコンサートではどんな形になるかまだ未定な部分もあるのですが、こうやってみんなで踊る過程も面白いし、大切なことだと思いました。

ゼロから何かを作るときの、生みの苦しみもしっかりと味わいました。考えていくなかで、(この振りがこの曲にあっているのではなか)と良い形が見つかったときの嬉しい気持ち、わくわくする気持ちもたくさん味わいました。

『ビート・イット』を作る過程で不安になるとき、自分は何に怖がっているのか見つめ直すと、作品を作る時に「自分」を挟み込んでいる瞬間だと思いました。

でも、自分から離れ、自分はそのあるべき姿を掘り出す1つの歯車、パーツとして全力で動こうとしたら、怖くなくなります。

もし、間違っていたり、方向性が違っていたらそれを修正すればいいのです。その修正だって、作品をつくる過程の1つの材料となります。そのことにも改めて気づかされました。

また、(最後まで完成できるのだろうか)という不安もあります。それもできると信じて自分の最善を尽くすだけだと思いました。自分の最善を尽くし、完成させていきます。

「誰が正しくて、誰が間違っている、なんてどうでもいい」

「君の戦いがどんなに強烈ですごいものか、見せるんだ」

『ビート・イット』の歌詞の一部です。『ビート・イット』を作りながら、『ビート・イット』と一緒に、自分が成長させてもらっているように感じます。私の全てで向き合っていきます。

今、現在『ビート・イット』はダンスの振り入れが8割程度です。これからフォーメーションや残りの振り入れを行ない、お父さん、お母さんにみてもらって、より良くしていきたいです。10月中には形にしたいです。

こうやって、ダンスを作ったり、ステージを作る過程で、お父さん、お母さん、あゆちゃんが見ている世界、利他心の世界を見つける瞬間が何度もあります。(こういうことだったのか!)と気づくことがたくさんあります。

自分の生きたい世界、生きるヒントが見つかった時、とても嬉しくて、希望を感じワクワクします。そういう、このウィンターコンサートへの過程の今が、とても面白いです。

お父さん、お母さん、あゆちゃんの仲間として、今の自分のベストでなのはなのステージに貢献していきます。