―コンサートができるまで―
メイキング特集
演劇や演奏、ダンスはもちろんですが、
コンサートの魅力は、それだけじゃない!
大道具、小道具制作から、
衣装作りまで、
コンサートを盛り上げる舞台裏を紹介します。
◯舞台背景◯
―新しい形のステージを追求して―
◆古吉野にて大道具制作◆
◆ホール入り 舞台設置スタート!◆
サテンの布の飾りは、
なのはなのコンサートの
定番となっています。
折り返す角度を計算して縫い込み、
仕込んでいきました。
ホールでは、
布ごとに違うバトンに吊るして
奥行きを出しました。
布のデザインは、
ローマの町並みや
ビル群をイメージできればと、
直線的なデザインを考えましたが、
実際にホールで吊り込みをしながら、
予定を変更しました。
これまで、舞台背景には
寒色系の布を使うことが多かったのですが、
今回は赤、黄などの暖色系を使い、
新しい配色になるようにしました。
骨組みとなる
足場フレームの組み立ては、
みんなで行ないました。
今年は、見せ方を変えるために
これまで足場フレームの1階で
演奏していたバンドが、2階に上がりました。
みんな笑顔で演奏しきりましたが、
実はドラムの振動で揺れが激しかったです。
今年の大道具は今までにない大物ぞろい。
「設置が1日がかりになる」と
覚悟するほどでした。
ドアノブや蝶番の取り付けや
宮殿の組み立てなどは
すべて現地(勝央文化ホール)で行なう
というのも、初めてのことでした。
制作していても柱、屋根、ドアと、
本当に家を建てているような
気分になりました。
完成!!
七福神の住む場所であり、
ローマ帝国である、
クリーム色の神殿です。
宮殿の9つのドアは、
全て実際に開閉できます。
劇中で、光太郎とえりこたちは、
このドアを使って未来に行きました。
『トゥトゥキ』では、七福神全員が
ドアから顔を覗かせていたことに
お気づきでしたでしょうか。
◯小道具制作◯
リアルに、緻密に。
劇を引き立てる、
名脇役の小道具を紹介します。
須原さんが作ってくださった鯛と、
福禄寿の頭の土台に、
卒業生のまみちゃんと大竹さんが、
彩色と装飾をしてくださいました。
恵比寿さんが持つ鯛。
うろこ1枚いちまいを
描いただけでなく、
線彫りもしてあります。
鯛の特徴である青い斑点も描いて、
より本物に近いものに
仕上げてくださいました。
◯衣装の考案、製作◯
全30曲の演奏と
曲を繋いでいく演劇の衣装を、
お母さん監督のもと、
衣装部を中心に考え、作りました。
60人の出演者が
スムーズに衣装を変えながら
美しいステージにすることを目指して、
段取りをしていきました。
『ファイト・ソング』や
『アイ・サレンダー』の衣装で、
みんなの頭を飾ったティアラは、
ファンの方にいただいた
金のお花パーツを繋げて作ったものです。
いつの間にか衣装部の中で
「花金(はなきん)ティアラ」と
名前がつきました。
ほぼ全員がつけたこのティアラは、
花のパーツ1枚いちまい、
ゴムに縫い付けて作っています。
このティアラを作る日を決め、
夜の時間にみんなが
自分のものを作りました。
◯照明、音響、
カメラ・ビデオ撮影◯
脚本をより美しく色鮮やかに見せる、
聞かせる、映し出す
◆照明◆
勝央文化ホールの設備、機材を
目一杯、
使わせていただいての照明でした。
ホールの竹内さん、
赤木さん、谷口さん、
SOMの竹内さんたちが
いつも快くシュート作業や
玉切れチェックなどを
助けてくださいました。
勝央文化ホールの調光室には、
2台の
フォローピンスポットライトがありますが、
それぞれのピンスポット操作に1人、
キュー出しに1人という
ペア制にしたため、
よりスムーズに
ピンスポットを当てることができました。
◆音響◆
水元さんが、機材を持ち込み、
音響をしてくださいました。
◆カメラ、ビデオ撮影◆
ホール入りしてからの過程や
本番のコンサートを
美しく記録するため、
カメラやビデオ撮影で
たくさんの方々が
協力してくださいました。
◯ロビー風景◯
~グッズ、農産品、喫茶コーナー~
コンサートを色濃く残す
◆グッズコーナー◆
2017年のグッズのテーマは『和』。
つまみ細工や、
七福神のお人形、陶芸、
着物の生地で作ったコースターなどが
ロビーに並びました。
なのはなファミリー企画(株)の
農産品コーナーでは、
みんなで作った、黒豆の煮豆、
お米、味噌などを並べ
お客さんにご好評いただきました。
◆喫茶コーナー◆
なのはなの畑で収穫した
黒豆やカボチャを使ったケーキ、
おいしい焼き方を追求した
石焼き芋などをお出ししました。
クッキー生地の中には
ひょうたんカボチャの
ピューレを練りこんでいるので、
型抜きするとき、
生地を常温にさらす時間が少しでも長くなると
生地がゆるんでしまう、
という難しさがありました。
生地作りの時点で
クッキー1、2枚の量で
小分けして厚さも整えておき、
型抜きするときは、
その小分けにした生地を
その都度1つずつ
冷蔵庫から取り出して、
型抜きしていきました。
クッキーはとくに
焼き加減を見極めながら、
喫茶係のみんなで1枚ずつ
大切に愛をこめて作りました。
○お客様をお出迎え○
会場は、ほぼ満席。
足を運んでくださったお客様を、
ご案内しました。
終演後、みんなで記念撮影をしました!
終演後のおまけ動画を後日アップします。お楽しみに!