9月5日(火)「稲刈りの始まり ◯ 家族総出で、もち米の手刈り」

9月5日のなのはな

今日から、なのはなの田んぼの、
稲刈りが始まりました。
5月の下旬に家族総出で田植えをし、
それから約3か月間、チームを組んで
田んぼの見回りや水の管理、
手入れを重ねてきました。
青かった稲穂が頭を垂れ始め、
日増しに黄金色に変わっていく姿に、
見ただけでも
香ばしさや、豊かな気持ちを感じました。

先日、盛男おじいちゃんが
各田んぼの稲の状態を見てくださり、
今日、お米が熟して良い状態である、
保育園裏手前田んぼと、保育園裏奥田んぼの
餅米『ヒメノモチ』を、
盛男おじちゃんと永禮さんもいてくださるなか、
家族みんなで収穫しました。

朝からリビングの黒板には、
今日の手刈りのタイムスケジュールと、
役割分担が書かれた紙が掲示されていました。
今年もグラウンドではぜ干しをするため、
朝食後に、十数人で
はぜ干し用の竹と“なる足”を、
すぐに組み立てられるように
所定の位置に用意しました。
これから始まる手刈りや、
グラウンドに稲が
はぜ干しされている光景が思い浮かび、
気持ちが高まっていくのと同時に、
みんなで準備をしている時間も
幸せだな、と感じました。

予定では、午前中に2枚の田んぼの稲刈りと、
はぜ干しまで終えることになっていました。
朝の9時。みんなで玄関下に集合し、
緊張感と少し高揚した空気のなか、笑顔で、
最初に手刈りをする田んぼ、
保育園裏奥田んぼへ向かいました。

初めにお父さんから、
大人数で手刈りをするにあたっての注意や、
グラウンドではぜ干しするまでの
流れの説明がありました。

「気持ちを上げ下げせず、
平らかな気持ちで、鎌を持つ。
人にも自分にも、怪我をさせない」。
気持ちが高揚していましたが、
安全に気を付けて、
稲を良い形ではぜ干しまで持っていけるよう、
一つひとつの作業を丁寧に
確実に行なっていこうと思いました。

今回は、鎌を持って稲を刈る人と、
刈った稲を稲藁で束ねる人の
2人組を作って、
手刈りを進めていきました。
私はゆきちゃんとペアを組ませてもらいました。
初めの1株を刈る、1音目、
「ザクッ」という音を耳にしたとき、
(始まった!)という気持ちを感じました。
田んぼの周囲からみんなが一斉に刈り始め、
「ザクッ」という気持ちのいい音が
田んぼに満ちていました。

私は稲を束ねる役割で、
12株を1束とし、稲藁で束ねていきました。
はぜ干しをするのに木に稲をかけたとき、
結びが緩いと、稲が落ちてしまいます。
稲を稲藁で結ぶとき、
初めに交差する工程に力を入れ、
ギュッと交差させた部分を緩ませないまま、
残りの稲藁を力を入れてねじっていき、
最後に稲の束と稲藁の間に、
ねじった稲藁を押し込みました。
しっかりと固く結ぶと、
自分自身の気持ちも
引き締まるように感じました。

田んぼの半分ほどを刈り終えたとき、
一度、束ねた稲を
永禮さんが運転してくださる大型トラックに積み、
グラウンドではぜ干しするため、運びました。
グラウンドでは、
盛男おじいちゃんやみかちゃんたちが、
手刈りと同時進行で、
はぜを作ってくださっていました。

1枚目の田んぼは、
40分ほどで、刈り終えることができました。
お父さんが、
「コンバインより速いです」と言いました。
手刈りから結び、トラックへ積むところまで
あっという間で、
大人数の力の大きさを改めて感じました。

〈稲を天日干しするための“はぜ”を、 グラウンドにつくりました。 重みが加わっても崩れないよう、 足の組み方などをおじいちゃんが見てくださいました〉

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2枚目の田んぼ、
保育園裏手前田んぼの稲刈りに進みました。
ぬかるんでいるところでは、みんなで、
稲の束を、バケツリレーをして運んでいきました。
みんなで協力して稲の束を運んでいくのが、
とても嬉しく、楽しかったです。

〈午後から雨になる予報でしたが、 作業中は天気がもち、日も照らず、 動きやすい気温でした〉

2枚の田んぼの手刈りは、
1時間40分ほどで終わりました。
手刈り後、
保育園裏奥田んぼの畦にみんなで立ち、
一人一束稲を持って、写真を撮りました。
黄金色に輝く稲穂と、みんなの笑顔に、
達成感や、満たされた気持ちを感じました。

 

〈手刈りがおわり、稲株が並ぶ田んぼをあとにして 古吉野なのはなへ戻りました〉

 

その後、刈った稲をはぜにかけるため、
グラウンドへ移動しました。
グラウンドには、2列のはぜが作られており、
すでに1列目には
稲がずらりと掛けられてありました。
はぜ干しを初めて見た子が、
「すごい……、なんだか、
砂浜にフラダンサーが
たくさんいるようにも見えますね」
と言いました。
グラウンドの白い砂に、
稲が竹に掛けられている姿が、
フラダンサーのふわりと広がる
スカートのようにも見え、
稲のはぜ干しがまた違ったふうにも見え、
面白いな、と思いました。

〈はぜ干しを支える柱である“なる足”は、 昔、盛男おじいちゃんの山にあった ヒノキの芯の部分を使っており、 虫に食われたり、腐ったりしないという 性質があります。 盛男おじいちゃんが生きてこられたのと 同じくらい長く使われてきたものだ、と おじいちゃんが教えてくださいました〉

 

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2列のはぜに稲を掛け終え、
その間を歩くと、
とても贅沢な気持ちになりました。
はぜ干しされた稲の列の間を、
盛男おじいちゃんや永禮さん、
お父さん、お母さん、
みんなと歩いたほんの少しの時間が、
とても貴い時間に感じました。
グラウンドに稲のはぜ干しの光景があることに、
貴重さや、大きな安心感を感じるな、と思います。
太陽の光を浴びて、
美味しさがぎゅっと詰まったお米に
なったらいいな、と思います。

(ゆり)